本記事はウマドル、ファン約3兆人(公式ソースあり) 「スマートファルコン」のモデル馬、競走馬時解説です。
地方回り→砂のサイレンススズカへ、戦績、エピソード etc
なぜ「自分がセンターありきで話が進むのか」「ファル子が年間無敗宣言をできるのか」「ダートの世界をトップに変える→既に自分がダートトップ前提なのか」
(ウマ娘ファル子が見た目に反して現実が強すぎた)理由、疑問解説です。
こういった方にお勧めの内容。
・競走馬時は知らない
・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…
・地球の人口は100億人もいないはず
・ウマ娘のキックでも海は割れないはず
競走馬 スマートファルコン 紹介
ファル子が当たり前のようにセンター(に立てると思っている)モデル馬の戦績、理由解説です。
中央競馬(で走っていた)時代
デビュー ~ 皐月賞
05年生まれの牡馬。父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブ。
デビューからダートで3戦2勝 → 芝オープンで勝利 → その後、芝3連敗。父ゴールドアリュール産駒適性が「ダート馬だけど芝も走らなくはない」によくある顛末。
芝GⅠの皐月賞は18着最下位。けちょんけちょんにされる。
「さぁ、スマートファルコン、弾けるがいい!お見せっ!お前の末脚を!」とはならなかった。これが有名なのは同期のサクセスブロッケン (2ヵ月後の日本ダービー4番人気→18着惨敗時の2ch実況)。ファルコンの皐月賞は元々17番人気のため空気。
それからは芝路線に見切りをつけダート路線に向かうファルコン。
中央ラストラン
次走の大井競馬場 ジャパンダートダービーは2着。しかし日本ダービー18着から同じくダートに戻ったサクセスブロッケン!!!が弾けて3馬身以上離される完敗の内容。
その次走、小倉競馬場オープン戦で勝利。これが中央(JRA)ラストラン。別に地方移籍した訳でも、引退した訳でもない、とにかく中央ラストランとしか言いようがない。
地方競馬 GⅡ,GⅢ (08年秋~10年春頃)
08年秋から地方競馬ダート交流重賞を2年近く蹂躙。13戦10勝、2着2回。
地方GⅠにほぼ出走なし、GⅡ~Ⅲ中心。この期間、GⅠ出走は1回のみ。
中央重賞でも走らず、さすがにこの頃は賞金稼ぎ・斤量誤魔化し・恋愛弱者と揶揄される。
(本格化前・坂コース苦手・コーナー回りが上手すぎて小回り地方競馬場が良い・ダート馬は現役期間が長くレースに出る保有賞金条件必要などあるが正確な理由は不明。)
地方競馬GⅡ~Ⅲツアー (08年秋~10年春)
①金沢→ ②園田→ ③浦和→ ④園田→ ⑤佐賀→ ⑥名古屋→ ⑦名古屋→ ⑧浦和→ ⑨盛岡→ ⑩門別→ ⑪浦和→ ⑫名古屋→ ⑬浦和
浦和レッズがJ2に落ちたか、天皇杯被った時期のような移動をするファルコン。レースの間には栗東トレセンに戻ることがほとんんどなのでETCカード擦り切れ待ったなし。
最終的には全国の地方競馬15場中10場に出走。(中央は10場中4場)
ウマ娘内 目標レース
上記ファルコン目標レース。シニア期の目標が異常。
いくらストーリー実装時に中距離ダートのモデル馬がいなかったとはいえNPC補正する気一切なし。
(後にコパノリッキーらダート馬実装、別記事リンク)
砂のサイレンススズカ状態 (10年秋以降)
怒涛の9連勝 サイレンススズカ状態
5歳6月でやっとGⅠ出たら帝王賞6着、GⅡ日本テレビ杯でも3着。どさ回りに加え、単に能力が足りていなかった印象になる。
しかし、2010年11月JBCクラシックから脚質を大逃げに転換。1000M58秒台の超絶ハイペースで逃げ、今まで敵わなかったフリオーソに7馬身差をつける圧勝。
ハイペースで逃げるのが合ったのか、ここから東京大賞典、帝王賞など地方主要ダート路線、GⅠを含む9連勝、2011年は無敗。
レーススタイル、鞍上武豊から「砂のサイレンススズカの」異名。もうファルコンへの評価は手のひら返し。
ダートの強豪馬は元々逃げ・先行が多いが、ファルコンのスタイルは芝並のラップで逃げる逃げの究極型、スピードの向こう側、他馬関係なし。
舞台がGⅠに変わっただけで地方ダート勢の壊滅続く。
リハーサルから「ファル子がセンターなのは当たり前☆」編成。
史実 ライバルとの対戦
同時期の地方交流戦で対戦した主要なライバル。
この時期は異様に「ダート絶対王者」が途切れなく存在した頃。(下記表には含んでいないがカネヒキリ、ヴァーミリアンも現役期間は被る。)
下の対戦表に記載。全盛期大逃げファルコンが撃破。
2010年 ダート主要路線
川崎記念 | ファエブラリーS | 帝王賞 | マイルCS南部杯 | JBCクラシック | ジャパンカップダート | 東京大賞典 | |
スマートファルコン
(5歳) |
– | – | 6着 | – | 1着 | – | 1着 |
トランセンド (4歳) | – | – | – | – | – | 1着 | – |
フリオーソ (6歳) | 2着 | – | 1着 | – | 2着 | – | 2着 |
サクセスブロッケン
(5歳) |
– | 3着 | 8着 | – | – | – | – |
エスポワールシチー (5歳) | – | 1着 | – | 2着 | – | – | – |
ワンダーアキュート (4歳) | – | – | – | – | – | – | 10着 |
2011年 ダート主要路線
川崎記念 | ファエブラリーS | 帝王賞 | マイルCS南部杯 | JBCクラシック | ジャパンカップダート | 東京大賞典 | |
スマートファルコン
(6歳) |
– | – | 1着 | – | 1着 | – | 1着 |
トランセンド (5歳) | – | 1着 | 1着 | 2着 | 1着 | – | |
フリオーソ (7歳) | 1着 | 2着 | – | – | – | – | – |
サクセスブロッケン (6歳) | – | 引退 | 引退 | 引退 | 引退 | 引退 | 引退 |
エスポワールシチー (6歳) | – | – | 2着 | 4着 | – | 3着 | – |
ワンダーアキュート (5歳) | – | – | – | – | – | 2着 | 2着 |
(備考)
・原則的にはフェブラリーS、ジャパンカップダートがJRA(中央)主催。他がNAR(地方)主催。
・ジャパンカップダートは現在のチャンピオンズカップ。
・「-」は出走なし
<主な同時期ダート活躍馬>
・トランセンド:ファルコンと全盛期時期が近い。
・フリオーソ:この中で唯一の地方(船橋)所属馬。中央馬と対等にやりあった地方馬。マキバオーでいうとサトミアマゾン、アマゾンスピリット。この中でファルコンとは対戦最も多い。10~11年前半がピーク。
・サクセスブロッケン:ピークは過ぎて引退時期。
・エスポワールシチー:上記時期から成績は下降気味。かつてはジャパンカップダート、フェブラリーS等勝利。
・ワンダーアキュート:本格化11年後半以降。9連勝中のファルコンに迫るハナ差(東京大賞典)。ファルコンストーリー実装時にはまだいなかった(ホッコータルマエ、コパノリッキーも不在)。
決して相手に恵まれた連勝ではなかった(中央には最後まで来なかったけど)。
内容の濃かった4レース
・10年東京大賞典
前半1000M58秒台異次元ハイペースで逃げ、大井競馬場の2000Mレコード2.00.4。現在もスマートファルコン記録保持。
(ダートは芝より大体2秒程度遅いペース。また重馬場になる方がスピードが出やすく、レコードタイムは重馬場に出るのが普通。ファルコンの時は良馬場。)
・11年帝王賞
エスポワールシチーに9馬身差の圧勝。
ファルコンのハイペースのせいで全11頭中、ついて来れたのはファルコン以外に3頭のみ。馬群が2つに分断される異様な光景、ゴルフラウンドプレーみたいになる。
・11年JCBクラシック
相手はトランセンド。ドバイワールドカップ2着、中央GⅠ勝ち(ジャパンカップダート、フェブラリーS)当時のトップ。
いつも通り逃げ、最後に1馬身まで詰められるも勝利。ファルコンも中央所属なのに地方馬が中央トップを返り討ちしたような感じ。
・08年ジャパンダートダービー
サクセスブロッケン!!!の2着に敗れたレース。ファルコンの本格化前、ブロッケンの方が全盛期は先。
これは及川サトル(暁)の実況が色々おかしい。
このレース実況、全体的に滑舌悪い・「ダート」を噛んでしまう珍プレー・サクセスブロッケンだけ本場英語みたいな発音、サクセスゥブロッケー!!!
その後
12年3月にドバイワールドカップ遠征。スタート時のアクシデントもあり逃げを打てず10着。
帰国後、怪我により引退、種牡馬入り。
通算成績34戦23勝。重賞19勝は当時新記録(内GⅠ6勝)。ダートは地方交流GⅠが多いので芝よりは伸びやすいにしてもむちゃくちゃである。
9連勝(年間無敗含む)、内容も圧勝というかダートで見たことがない競馬。ウマ娘でシニア期GⅠ5連勝、センター当然も致し方ない目標設定。
主な勝ち鞍
GⅠ JBCクラシック(10,11年) 東京大賞典(10,11年) 帝王賞(11年) 川崎記念(12年)
※2007年、日本の国際セリ名簿規準委員会パートⅠ認定に伴い、GⅠがGⅠ(国際競走認定)とJpnⅠ(JRAの国内基準GⅠ)に分類。便宜上、JPNⅠは全てGⅠ表記にしています。
ウマ娘トレーナーがドン引き
ウマ娘 公式ファン 3兆人超え
ウマ娘内ではアイドル要素が強いウマ娘。
レースだけでなくウマドル(ウマ娘アイドル)としても活躍。
通称「ファル子」。
2022年4月4日、そんなファル子の誕生日。
たくさんのファンに祝ってほしいと思ったファル子。そしてファンの前でライブ、握手会。
ファン(ゲーム内で獲得できるファン人数)募集を依頼するファル子。メジロライアン、カレンチャン、エイシンフラッシュ、アグネスデジタルらとのSNS等共演で地道に告知を行う。
依頼から期限4月4日の72時間で約3兆3,642億人のファンが集まる。
おそらくここまで愛されるウマドルは二度と現れない。