本記事はジンクス破り「サトノダイヤモンド」解説です。
競走馬時(「サトノ」初のGⅠ馬、高額馬、キタサンブラックとの関係・戦績etc)のエピソード、そのせいでストーリーではジンクス破り執着が強く本来のジンクス定義がわからなくなったアクティブお嬢様。
競走馬時のストーリーへ反映理由、疑問の解説。
こういった方にお勧めの内容。
・競走馬時は知らない
・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…
・メガドライブ派
ウマ娘 サトノダイヤモンド キャラクター
<ウマ娘 キャラクター>
・サトノグループ御令嬢
・ジンクスを破ることへの執着が半端ない
・キタサンブラックと幼馴染、親友
・メジロマックイーンへの憧れ
キョン̪シーみたいな勝負服
モデル馬から元ネタ、理由解説
サトノグループ御令嬢
馬主がセガサミー会長、里見治会長。2億円以上で落札された高額馬。
里見氏は「サトノ」冠名義で競走馬を保有(17年以降は㈱サトミホースカンパニーで法人化)。
ジンクスを破ることへの執着が半端ない
馬主登録から良血馬を保有しながら、「サトノ」馬が20年以上GⅠを勝てない状況が続いたため。そのジンクスを破ったのがサトノダイヤモンドの2016年菊花賞。
ウマ娘では一族の悲願を叶える覚悟が強い。ただジンクスそのものに執着しすぎて変なお嬢様になってしまう。
キタサンブラックと幼馴染、親友
現実では有馬記念(16年)、天皇賞春(17年)で対戦。1勝1敗。年齢はサトノダイヤモンドが1歳下。ウマ娘では同じ歳ではあるが身体の本格化都合でクラシック期が1年遅い設定。
アニメ2期で2人が幼馴染、親友設定(少女期時代に登場、その後アプリでトレセン学園入学)。
(別記事リンク)
メジロマックイーンへの憧れ
マックイーンが池江泰郎元調教師が管理、ダイヤが息子の池江泰寿調教師が管理したつながり。
アニメ2期主人公のトウカイテイオー、マックイーン。テイオーにキタサンが憧れる、マックイーンにダイヤが憧れる少女の構図をアプリにも延長。
別記事リンク ウマ娘 メジロマックイーン ストーリー解説
ダイヤ、キタサンはアニメからのアプリの流れ、数少ない直近のウマ娘化人気競走馬のためCygames推し娘。テレビCMはルメール騎手がダイヤ、武豊騎手がキタサンを育成シーン。
ダイヤに関しては一応競合社のセガサミーとCygamesの推しを受ける状態。
~クラシック期ストーリー
馬齢は2000年改正表記にしています
採用されてしまう
デビュー前からトレーナーの注目が集まるサトノグループお嬢様ダイヤ。(サトノグループはメジロ家のようなウマ娘界に貢献・影響力を持つ一族、組織)
普通はトレーナーからウマ娘をスカウト。ダイヤの場合は逆にトレーナー側が採用面接を受ける。28人受けるが全員不合格。プレイトレーナーは面接を受けていない。
その後、メジロ家の懇親パーティで偶然ダイヤと居合わせる。少し話したダイヤから「採用です。」で即採用。
一応理由は28人の他トレーナーが気付かなかったダイヤ走りの癖を唯一見抜いたから。
(記録は出会いからゲーム内時間で約4分30秒。マックイーンが間にいなければ更に早いタイムの可能性。最速記録保持者はメジロブライトの約1分50秒。)
サトノダイヤモンド 目標レース
デビュー ~ クラシック期
サトノグループの「GⅠを勝てないジンクス」を破る期待を一心に背負うダイヤ、のトレーナーにされてしまう物語。
クラシック路線はレース中に(デバフ・ハンデはないが)不運、ジンクスに囚われるダイヤ。
皐月賞:大雨で交通機関が止まる。ダイヤはダッシュで中山競馬場入り、先に脚を使ってしまう。
日本ダービー:レース前に靴底の蹄鉄部分が破れる。予備と交換したがレース中に靴を気にしてベストの走りできず。
菊花賞:メジロの白饅頭からアドバイス(ジンクス、不運と思うと平常心が保てない、勝つために自分の走りをすること)により一族の重いジンクスに打ち勝つダイヤ。
このストーリーでは珍しく格好いい白饅頭
年末の有馬記念では幼馴染のキタサンブラックと初対決。
(クラシック期宝塚記念でも対戦は可能)
クラシック時までにGⅠを勝っていれば一族のジンクスを背負う重圧から解放、同時に名ウマ娘という目標に向き合うことになるダイヤ。
ジンクスと常識を混同する変なお嬢様
ジンクスを背負って育った影響 → ジンクスを破ることが目的化 → ジンクスと常識の区別がつかない → 行動的な世間知らずな性格が加わり変なお嬢様キャラになる。
・「世界のジンクス大全」を読書。破りがいがありそうでワクワクするお嬢様。
・並木道で喧嘩をすると一生仲が悪くなるジンクス。トレーナーと大喧嘩して反証しようとする。ウマ娘VS人間。
・オセロをする時、相手に四隅を取らせるお嬢様。ジンクスでなくルール的に不利なだけ(正確にはリバースをしていたが四隅については同じ)。
・バレンタインのチョコはクレーン内、ただアーム役がトレーナー。製作セガサミー。やっていることが資金力あるバラエティ番組。
・ちくわをくわえながわ後ろ向きにドリブルしながら逃げる密室トリックを自ら実践して証明。ゴルシにヤベ―ヤツ認定されるお嬢様。
史実解説 ~クラシック期
馬齢は2000年改正表記にしています
2014年生まれの牡馬。父ディープインパクト、母マルペンサ。母はアルゼンチンのGⅠ3勝馬。セレクトセールで税込2億4,150万円の高額落札。
12年(2歳)11月、デビュー戦はロイカバード(税込2億5,200万円)が出走していたこともあり”5億円対決”と話題。結果は2馬身差以上をつけてダイヤの勝利。
(ウマ娘内では「RKST(Rookie Knowledge Stars and Talent)ポイント合計5億のデビュー戦」とピンと来ない用語で話題になる。直訳すると新人 情報 スター タレント)
デビュー3連勝で16年クラシック戦線に乗り込む。
皐月賞
中段に位置、最終直線で他馬の斜行により進路を失う、一旦ブレーキ、再加速をつける間にディーマジェスティ、マカヒキに差され3着。
斜行馬は降着処分、13年に降着制度が緩和された後では珍しいGⅠ降着。それほどダイヤには不利なレースだった。
ストーリーではレース前の交通機関が動かない形で描写。
日本ダ―ビー
先に抜け出したマカヒキを追い込むも僅か8センチ差届かず2着。ダイヤはレース中に落鉄していた。
ダービー馬マカヒキは22年9月時点、なぜか9歳で現役。
ストーリーではレース前に蹄鉄が外れていることに気づくダイヤ。
菊花賞
戦前のムードはダイヤ(皐月賞2着、ダービー2着)VSディーマジェスティ(皐月賞1着、ダービー3着)。
マカヒキ君は凱旋門賞に遠征で不在。
レースはスムーズに中団から先行勢を捉え2馬身以上をつけたダイヤの快勝。ディーマジェスティは4着。2着レインボーラインは2年後の天皇賞春馬。
この勝利が初の「サトノ」GⅠ。20年以上のジンクスが破られた勝利。
(ストーリーでは菊花賞で初GⅠの場合は隠し実況あり。どのGⅠが初でもサトノグループ、関連企業を巻き込んでのお祝いムード。)
ついでにディープインパクト産駒の3000M以上のGⅠは勝てないジンクスも破るダイヤ。
有馬記念
道中はキタサンブラックの後方で終始徹底マーク。直線でクビ差差し切り1着。
このレースはダイヤ固有ストーリーのクラシック期有馬記念、キタサンブラックではシニア期有馬記念の元レース。
補足 競馬界のジンクス
・「サトノ」冠馬はダイヤ菊花賞勝利の僅か2ヵ月後、サトノクラウンが香港GⅠ勝利、翌年の宝塚記念も勝利。
・ディープインパクト産駒が3000M以上のGⅠを勝てない → 後の菊花賞、天皇賞春をディープ産駒でそれぞれ3連覇。
よく言われたジンクス
ジンクス | 期間 | 終了 | 備考 |
「トーセン」冠馬はGⅠを勝てない | 97~10年 | 11年天皇賞秋 (トーセンジョーダン) | 13年にトーセンラーがマイルCS勝利 |
「メイショウ」冠馬はGⅠを勝てない | 74~00年 | 01年宝塚記念 (メイショウドトウ) | 元々安価な馬を買うことが多い(ドトウも500万円) |
武豊騎手は日本ダービーを勝てない | 88~98年 | 98年 スペシャルウィーク | 99年もアドマイヤベガで勝利。22年までに歴代最多6勝。 |
武豊騎手は朝日杯FSを勝てない | 94~20年 | 21年 ドウデュース | 関東馬2歳決定戦の意味合い強く関西所属の武豊参戦遅れる→コースがトリッキー、90年後半辺りからクラシック有力馬から敬遠→14年より阪神1600M、強い馬が力を発揮しやすい舞台設定に変更。 |
天皇賞秋 1番人気が勝てない | 88~99年 | 00年 テイエムオペラオー | 2400M以上実績馬が人気しやすい、秋初戦で状態が掴みにくい、当時のスタートから第2コーナーが歪 |
天皇賞春 1番人気が勝てない | 07~16年 | 17年 キタサンブラック | 3000M以上GⅠが少なく適性不透明。京都春の高速馬場でステイヤータイプor後ろから末脚勝負の1番人気馬が凡走。 |
日本ダービーの大外枠は勝てない | ~90年 | 91年 トウカイテイオー | 記念出走目的で頭数が多すぎた、20頭後半(最大は32頭)が当たり前。テイオー時は20頭立て。92年より18頭に制限。 |
葦毛は走らない | ~87年 | 88年 タマモクロス、オグリキャップ | 数か少ない(7%前後)、基礎種牡馬が日本にいなかった |
シニア期ストーリー
マックイーン、テイオー参戦
目標レースでは大阪杯、天皇賞春でキタサンと対戦。(宝塚記念でも対戦可能。)
天皇賞春の2人を見たメジロマックイーン、トウカイテイオーはかつての自分たちと重ね合わせる。秋GⅠでダイヤ、キタサンとの対決を申し出る。
史実は92年天皇賞春、2頭対戦。連覇のかかるマックイーンと当時無敗のテイオー対決は「世紀の一戦」と取り上げられ単勝人気はテイオー1.5倍、マックイーン2.2倍、3番人気は18倍の一騎打ちムード。結果はマックイーン1着、テイオー5着。
マックイーン:天皇賞秋参戦。対ダイヤ色が強いがキタサンも参戦。
テイオー:ジャパンカップ参戦。テイオー対キタサン色が強いがダイヤも出走可能。
シニア期 秋GⅠ
現実のダイヤ4歳秋はフランス遠征、凱旋門賞挑戦。日本では出走していない。
しかしCygames(とセガサミー)の推し娘には手厚いシナリオのカバー。
(アニメ2期のテーマの1つが憧れ、夢。ルドルフに憧れる少女テイオー。現役テイオー(マックイーン)に憧れる少女キタサン(ダイヤ)の構図が引き継がれた形。)
天皇賞秋
マックイーンの指定したGⅠは天皇賞秋。1着指定目標。理由が恰好いい。
・自らが1位入線 → 18着降着した因縁のレース(91年)
・91年と同じ不良馬場の固定開催。
・自身の適性(3000M以上)から離れた距離設定。
この白饅頭(マックイーン)、アプリメインストーリーとダイヤストーリーでは珍しくエレガンスライン。
ジャパンカップ
テイオー、キタサン出走。現実でともに勝利(92年、16年)。
ラスト
有馬記念はサトノダイヤモンド、キタサンブラック、メジロマックイーン、トウカイテイオー全員出走。
ゲームの特性上、If対戦は多いがここまでするのは推し娘ゆえの配慮。
有馬記念後、現実では勝つことができなかったフランス(凱旋門賞)夢見て旅立つ。トレーナーも囲い込み。
「凱旋門賞は日本馬は勝てない」ジンクス破りへ。
史実解説 シニア期ストーリー
4歳始動戦の阪神大賞典を勝利。キタサンは大阪杯出走のためここでの対戦はなし。
キタサンと再戦
天皇賞春でキタサンと2度目の対決。ハイペースでキタサンがゴリ押し競馬。ディープインパクトのレコードタイム更新の前に敗れる。2着シュヴァルグラン、3着ダイヤ(ただダイヤも父ディープインパクトのレコードタイムより速いタイム)。
キタサンとの対決は2回のみ。1勝1敗。お互いから見ればシュヴァルグラン(キタサン同期)の方が対戦回数は多い。
海外遠征以降
4歳秋はフランス遠征もフォワ賞4着、凱旋門賞15着。
5歳に国内に戻るも精彩を欠き、勝ったのは京都大賞典のみ。そのためシニア期目標レースにされている。
同年有馬記念6着を最後に引退。
主要勝ち鞍
GⅠ 菊花賞、有馬記念(16年)
(レース名・グレードは当時準拠)
種牡馬として
19年より種牡馬入り。現在(22年9月)時点は初年度産駒の2歳迄しかおらずクラシック参戦は23年以降。
アニメ版
アニメ2期に登場。キタサンブラックと幼馴染、親友。メジロマックイーンに憧れる少女。競馬場に徹夜で並ぶ大ファン。
アニメの流れからゲーム固有ストーリー、イベントストーリー「Brand-new Friend」では同じくアニメ登場のチームカノープス(ナイスネイチャ、イクノディクタス、ツインターボ、マチカネタンホイザ)、爆逃げコンビ(メジロパーマー、ダイタクヘリオス)との絡みが多い。
まとめ
生まれる前からの重圧に苦しみながらも乗り越える。そして今まで重圧自分の夢、目標に向き合い走り出す物語。
一方でジンクス破りを背負いすぎておかしな性格になってしまったお嬢様の日常。