本記事はオタクウマ娘 「アグネスデジタル」解説です。
モデル馬自体のエピソードが既に崩壊、虚言を疑われる段階。
時代は平成なのに訳のわからないレースローテーションで勝ってしまうアグネスデジタル。どういったローテ(芝、ダート、地方、海外)、戦績、白井調教師などモデル馬現役時からウマ娘ストーリーへの反映理由を解説。
ウマ娘なのにウマ娘オタクになった疑問も併せて紹介。
こういった方にお勧めの内容です。
・競走馬時は知らない
・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…
・アグネスデジタル自体が推し
ウマ娘 アグネスデジタル キャラクター
<ウマ娘 キャラクター>
・ウマ娘好きオタク
・ウマ娘は全員好き、箱推し、DD。ただウマ娘に迷惑はかけない、積極的交流を控える信条。
・圧倒的テキスト量で一方的にウマ娘愛を語るが意志疎通が成立していない、どうした急に。
・自分が注目されるの苦手、慣れていない。グイグイ来る人も苦手。
・頭についているのはデカいリボン。
・色々スペック高い (観察力の高さ、芝・ダート適性、トレーニングを結果的に2倍する、同人誌を間に作成、学業にマイナスな描写も皆無。スペック+努力家。)
モデル馬から元ネタ、理由解説
ウマ娘好きオタク
モデル馬がありえない条件、競馬場を走る
→ あらゆる馬を拝みたいから走る、聖地巡礼するオタクみたいな認定を受けてしまう。
ウマ娘は全員好き、箱推し
意志疎通が成立していない
自分が注目されるの苦手
→ オタクのステレオタイプ性格をモチーフ。
頭についているのはデカいリボン
→ 特に元ネタはない。ただデカすぎる、ウマ娘内1番のデカさ。頭に扇子投げれて点数競われてはいない、パッと見、胡蝶・篝火。
※22年8月にダイイチルビー実装。リボン2番手に降格。
ウマ娘 ~クラシック期 ストーリー
「古代の哲学者は云った 全てのウマ娘を愛せと」
芝とダート路線の選択
アグネスデジタルは特等席でウマ娘と同じ空気を吸うためトレセン学園に入った志望動機が駄目なオタクウマ娘。トレーナー契約したのは同じウマ娘オタク仲間と勘違いされているため。
デジたんの悩みは芝ウマ娘、ダートウマ娘どちらかも愛しているのに、デジたん自身がどちらかを選ぶと片方が疎かになる。
どのウマ娘もみんな違ってみんないい(金子みすゞかな?)のに、自身の適正がはっきりしていれば決めようもあるのに、どっちつかず(言葉の使い方間違えている)で選べないとのこと。
ただどちらになるにしても、不甲斐ない走りはウマ娘への冒涜。結局どちらのトレーニングもしており実質2倍、努力の天才デジたん。
トレーナーより両方出る、というまさかのダブルチャンス打線理論を授けられたデジたんは芝、ダートどちらも走る道を決断。
ちぐはぐな目標レース
憧れ(推し)の背中を追い越して
史実ありきなので目標レースもガチャガチャ。
3歳時の主な目標は、史実でも走ったNHKマイルCS(東京芝1600M)、ジャパンダートダービー(大井ダート2000M)、マイルCS(京都芝1600M)と一貫性なし。
GIを走る中でデジたんの目指す道が見えてくる「真のオールラウンダー」。
マイルCSではキングヘイローと対戦(分け隔てなくウマ娘好きだがキングへの推しは強い)。この時のキングは不調、倒すことに戸惑いを感じるデジタたん。
ただキングは優しくデジたんへたくさんのウマ娘と走り、それを吸収して真のオールラウンダーになるようアドバイス、背中を押される。
史実解説 ~クラシック期ストーリー
馬齢は2000年改正表記にしています
デビュー時から異質なローテ
97年生まれの牡馬。父Crafty Prospector 母Chancey Squaw。アグネスデジタルは外国産馬扱い。
ウマ娘内目標レースのNHKマイル(7着)、ジャパンダートダービー(14着)に3歳時と出走している。
既に2~3歳時からよくわからないローテ。芝・ダートを繰り返し、更には中央・地方(大井、川崎、名古屋)も関係なく走るデジタル。
行き詰った競走馬には芝・ダート交互はありがちだが、デジタルは最初からこれ。どこでもそれなりには好走するがこの頃得意なのはダート1600M前後。
マイルCS
3歳秋、鞍上の的場均騎手の進言もありマイルCS(京都芝1600M)へ。
デジタルは13番人気ながらカメラ画面外から大外一気のごぼう抜き。デジタルは芝自体が初勝利、的場騎手にとっては最後のGⅠ勝利。(的場騎手は翌年01年2月引退)
(このレースは実際にキングヘイローも出走(7着)。引退間際、成績も下降線。キングヘイロー自身もオールラウンダーとまではいえないが1200~3000M、芝・ダートあらゆる条件を走り試行錯誤しながらGⅠ勝利馬。)
ウマ娘 シニア期 ストーリー
「古代の哲学者は云った ウマ娘は素晴らしいと」
シニア期6月後半までの目標レースはGⅠ3着以内3回と雑な設定。
雑というよりほぼデジたんのためだけに実装しないといけない激務。史実デジタルの走った盛岡、香港、ドバイなどウマ娘内モデル馬でも出走が少ない。
適性、機会があったモデル馬は確かに出走している、ただデジタル1頭のために実装はさすがに無理。
天皇賞(秋)
シニア期最大目標はテイエムオペラオー、メイショウドトウとの天皇賞秋。
最大の危機はレース前。以前より推していたクロフネ→ウマ娘化されていないのでNHKマイルC4番の子、後輩ちゃん表現。天皇賞秋が人数の問題で除外。自分が出走することで舞台にすら立てないクロフネ。自分が勝つことはウマ娘の夢を奪う葛藤。(ストーリー内には当時の外国産馬既定がないため世間からは叩かれない)
でも挫折を乗り越えるウマ娘は素晴らしい、がデジたんの信念クロフネも乗り越えてくれると信じて出走。
東京2000Mでの実績・適正は負けていたが、レース直前の大雨で馬場が渋る。一概には言えないものの、そういう馬場はダート適正に似たのがあり天の恩恵に受けたデジたん(※)。
外ラチ沿い、大外から駆け上がるデジたん、今まで出会ったウマ娘ちゃんの尊み、可愛さ、素晴らしさ全てを自分の力に込めて。間違ったジャンプ漫画みたいな信念で激走。
オペラオー、ドトウ、そしてクロフネへ。デジたんの応えたウマ娘愛表現。
(※オペラオー、ドトウも渋った馬場は苦手ではなくむしろ得意。ただデジたん適正がおかしいだけ。この辺りの世代で苦手なのはナリタトップロード。)
史実と同じく、変なローテで芝・ダートを走り、存在自体が異様なウマ娘。
史実解説 シニア期ストーリー
おかしなローテが本格化
この馬は歴代でも有名な異質ローテーションを走った競走馬。日本近代競馬にも大昔にも存在・発想自体がないローテ。
4歳(01年)前半は芝1600M前後を普通に走るが勝てない。またこの頃、四位洋文騎手が主戦に。
秋から白井最強激アツローテが組まれる。
(白井最強は後述)
上記はたった半年でのローテ。ただ走った訳でなく適応力が半端なく5勝(内、GⅠ4勝)、2着1回、6着1回。
ちょっと前に船橋ダートを走っていた馬が香港芝GⅠ勝利。東京、ドバイのダートを一旦挟んでまた香港芝に来るのはさすがに意味不明。
(地方ダート→地方ダート→中央芝→海外芝→中央ダート→海外ダート→海外芝)
世界のデジタル。桃鉄でもこんな目的地はならない、島耕作でもこれだと実績あげられない。
2001年 天皇賞(秋)
このレースがデジタルの岐路であり、その後の変なローテにされた原因。この時点で芝勝利は昨年のマイルCSのみ、まぐれ扱い、基本ダート馬の印象。天皇賞(秋)は2000M、距離も長い。
更に問題なのは当時の外国産馬出走枠の問題。
出走は2頭まで
→ 出走権利は獲得賞金順
→ デジタルは2番目、突如出走宣言
→ 同じ外国産の3歳クロフネ(同年のNHKマイルを勝利)期待されていた)が3番目、除外される
→ 勝つ見込みの薄いデジタルは世間の印象が悪かった。
しかし、当時のトップ、テイエムオペラオー、メイショウドトウを全くマークしない。外ラチ付近大外からまとめて差しきるヴィクトリーロード。結果で周囲を黙らせる。
改めて成績表を見ると海外を除けば昭和中期頃みたいな使い方、芝、ダートがガチャガチャ。
デジタル現役2000年前後は割と現代。携帯着信音もいちいち音符入力しなくていい、冷蔵庫もドア両開きが発売していた。
白井最強とは…
白井最強とは白井寿昭調教師が白井最強ということ。または白井最強の概念。
デジタル関係のエピソードを一部絞れば、
・デジタル、スペシャルウィークなど名馬を管理。
・天皇賞秋登録時、クロフネ保有権のある社台グループ(日本最大の競走馬生産グループ)からそれとなく今回はご遠慮の話をガン無視。
・除外されたクロフネが代わりに出たダート戦で化け物と判明(武蔵野S、ジャパンカップダート)。現在でも歴代ダート最強馬扱い。関係ない馬の適性も(きっと)把握済。
・クロフネが芝、ダート兼用人気種牡馬へ。おそらくデジタルの選択がなければカレンチャン、ソダシなど生まれていない競走馬もいた。
・大学時代はマンドリン部。
03年安田記念向け 確勝ローテ開発
さすがに疲労が溜まったのか、デジタル約1年間休養。
03年、復帰したデジタルの目標はGⅠ安田記念(芝1600M)。
しかし、ぶっつけGⅠは厳しいため前哨戦かきつばた記念(名古屋競馬GⅢダート1400M)を叩き、安田記念を勝利。白井最強、羽生善治の5二銀を彷彿とさせる鬼手。
何故かその後この黄金ローテは使われていない。直近10年の1~3着馬の内、前走ダート馬なし、多いのがヴィクトリアM4頭、(産経)大阪杯4頭、割と普通。ドバイ芝3頭、香港芝1頭はおそらくデジタルのオマージュ(ただアーモンドアイ、ジャスタウェイ、モーリスレベルでないと使いこなせない難易度)。
年末の有馬記念を最後に引退。白井マンドリン最強とデジタルが歩んだ足跡は今も色褪せない。何故か誰も歩もうとしない。
おかしな主要勝ち鞍
GⅠ マイルCS(00年) マイルCS南部杯、天皇賞(秋)、香港カップ(01年) フェブラリーステークス(02年) 安田記念(03年)
(レース名・グレードは当時準拠 )
アニメ版
1期、2期、出番なし。
まとめ
意外とデジたんストーリーは競馬の現実、非常さ描写。
・世代交代で憧れのウマ娘を追い抜くデジたん。
・勝つウマ娘の影には敗者、出走すら叶わない者がいる(名前は出していないがクロフネ除外の話)。勝つことが綺麗な訳でなく残酷であること。
それをデジたんに担わせるCygamesの不良馬場、中山最終週!
ただ彼女の歩く先は、いつも彼女にしかつくれない道、最強オールラウンダーデジたん。