本記事は死亡フラグだらけのメジロ家御令嬢 「メジロアルダン」解説です。
モデル馬の現役時怪我の多さ、メジロラモーヌや平成三強に劣らない素質から死亡フラグ、異次元覚悟アルダンを解説。
常に死亡フラグと隣合わせ・死亡フラグの外堀内堀、刹那にかける覚悟が強すぎるアルダンストーリーを元ネタ(モデル馬)から反映理由の紹介です。
ウマ娘 メジロアルダン キャラクター
<ウマ娘 キャラクター>
・病弱なお嬢様 (メジロ家)
・”今”にかける気合がどえらいことになっている
・言葉遣い、振る舞いが上品
モデル馬から元ネタ、理由解説
病弱なお嬢様 (メジロ家)
骨折などに度々見舞われる脚元が弱い競走馬。現役約3年半期間に対し僅か14戦のみ。レースに出ていない期間がおおよそ2年半前後を占める。
“今”にかける気合がどえらいことになっている
・怪我で順調に使えない。しかし出走した時の成績はトップクラス(GⅠ 2着2回、3着1回)。
・競馬人気全盛の時代(第2次競馬ブーム)、平成三強のオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンが同時期にいたこと。オグリ、クリークとは同世代。
・付随的に姉が牝馬三冠のメジロラモーヌであること。憧れとコンプレックス。
言葉遣い、振る舞いが上品
メジロ牧場でも良血(ラモーヌの弟)。病弱(怪我)でメジロ家内で過ごした時間が多い。あとは担当者の嗜好。
一方メジロ家最強のマックイーンは「パクパクですわ」…
ウマ娘 ~クラシック期 ストーリー
If アルダンがウマ娘転生した結果
→めっちゃ病弱。まあそうなるよね。あとガラスの脚。最初からチート系主人公失敗。
全体的に雰囲気が大正時代テイスト。メジロアルダンの上品で古風な喋り方、彼女・メジロ家全体の雰囲気。サンダルでは行けなさそうなドレスコード劇場にデートなどが想起させる。
メジロアルダン 相関図
集合、一旦このフラグを整理しましょう!
まず、メジロアルダンのストーリー。史実での怪我・体質の弱さから、死亡フラグ匂わせすぎ問題。
「儚いお嬢様が入退院繰り返し」「ウマ娘(競走馬)の全盛期が短いことを明確に提示」「今この瞬間に命を賭す・私自身の生きた軌跡を残したい・私を壊す覚悟はありますか、とか言い出す」「遺作の芸術作品にシンパシー」etc
しかもこれほぼ序盤発言。
ちょっとメジロ家の主治医さんとばあやさん?
どの程度なの?競走生命とガチ生命どっち寄り?怪我の危険と生命の危険どっち寄り?
巨人の星」大リーグボール3号投げてる時の星飛雄馬と「シュート」久保嘉治が11人抜き仕掛ける時のどっち寄り?
怖すぎて何もできない。選択肢1つで死亡ルート確定なりそうで怖い。しかもこの娘に限ってトレーニング制限言い出さないし、バンバン言ってください。
目標レース
“今”をぶっ壊すアルダン
上品ながらも、病弱さから最後のレースになってもおかしくない。その境遇から例え刹那でも今(その時の史実)をぶっ壊しにいくアルダン。
トレーナー、自らの命すら辞さない覚悟により目標レースを何とか突き進む。
クラシック期最大のポイントは史実でサクラチヨノオーの2着だったは日本ダービー (対サクラチヨノオー、ヤエノムテキ)。
史実解説 ~クラシック期ストーリー
もし脚元が丈夫であればの典型 未完の大器
85年にメジロ牧場で生まれた牡馬がアルダン。父アスワン 母メジロヒリュウ。双子の予定であったが胎内で死産。
2歳年上の半姉は日本初めての牝馬三冠馬、メジロラモーヌ(父はモガミ)。
デビューも遅く3歳(88年)の3月末。NHK杯(GⅡ)2着で日本ダービー出走権を得る。たった2ヵ月でダ―ビーへ。
本番ダービー、目立った実績がないため6番人気評価。第4コーナーで開いた進路、内側へ即座にポジショニング。残り100Mでサクラチヨヨノオーを完全に突き放す。メジロ初のダービー馬、と思ってたらチヨノオーがほとんど執念で差し返しアルダンはクビ差2着。
(チヨノオーがウマ娘で根性娘と言われるのはこのレースから)
この後、骨折で約1年の休養へ。
ウマ娘 シニア期 ストーリー
シニアでも”今”をぶっ壊すアルダン
特にフューチャーされた史実出走した下記2レース。
・89年 毎日王冠 (対オグリキャップ、イナリワン)
・89年 天皇賞秋(対オグリキャップ、イナリワン、スーパークリーク)
史実では惜敗した2レース。違う世界で叶わなかった現実をぶっ壊しにいくアルダン。
何故かゾーン、領域(漫画、スポーツで使われる超集中力的なあれ)も会得するアルダン。漫画ウマ娘シンデレラグレイから輸入説。いつのまにかスタンド的な物体出さないか心配。
あと最終目標レース直前に「あなたに会えて幸せでした」的発言は怖いから控えてください。「でした」じゃありません。
ダブルクォーテーション 多様しがち
アルダンは生い立ちからか“今”の生き方を最重視。会話テキスト内の”今”の単語使用頻度が高すぎ問題、ゲシュタルト崩壊気味。
” (ダブルクォーテーション記号。二重引用符、PCキーボードだと2、ふ に当たる位置。)の使用も多くて再びゲシュタルト崩壊。
“死亡フラグ破壊”
ストーリー次第ではトレーナーとの3年で”未来”を描けたアルダン、“今”と”未来”がぼんやりした線で繋がっていく。
グッドエンドは「トレーナーさんの”今”と”未来”は私が刻みます。」
このウマ娘 “今” “未来”織り交ぜ、ダブルクォーテーション、大正ロマン的な告白してきよる。
史実解説 シニア期ストーリー
89年 秋シーズン
89年復帰後2連勝しての秋シーズン。
毎日王冠(GⅡ)
天皇賞秋の前哨戦。アルダンは先行、直線で先頭に立つ、後ろから徐々にオグリキャップ、一気にイナリワンが追ってくる。残り100Mで3頭が横一戦。結果はオグリ、イナリワンに少し遅れて3着。
直線での3頭の叩き合いは89年ベストレースに挙げる声も多い。
天皇賞秋
そして唯一、平成三強(上記2頭とスーパークリーク)全てと対戦した89年天皇賞秋。
第4コーナーで少し膨れた前の2頭(レジェンドテイオー、ウィンドミル)の一瞬で内側に切り込む高いセンス。直線では好位クリーク、外を回らされたオグリに差されクビ+クビ差の3着に惜敗。
90~91年
90年天皇賞秋では後方のレース。同期のヤエノムテキが残り100Mで独走。そこから1頭だけ違う脚でヤエノに追い込むが、アタマ差届かず2着。
(このレースは現ポツン騎乗おなじみ横山典弘騎手。ただ若手時代、特にポツンしてくれない。)
91年は再発した屈腱炎でパフォーマンス示せず引退。
また現時点(2022.7/21時点)ではメジロ家内で最も時代の古いウマ娘になる。そのためメジロ家ウマ娘からは長女のような扱い、敬愛心を持たれている。
平成四強になれた可能性
長所というより、まず休養期間の長さから怪我で成長期を阻害、日常的に満足な調教を行なえていない可能性が高く、素質の高さでG1を3着以内3回。GⅠ参戦も僅か5回での成績。
またレース映像を見る限り馬場の良い内側・前目を取れる器用さ。騎乗が多かった岡部幸雄騎手もこういった競馬が多い(先行、抜け出し)。ただ後方競馬も出来る、器用貧乏なタイプではない。良いポジションを即座に取るにはスピード、一瞬の瞬発力を持つアルダンだから可能。
(敗因理由トップクラス「進路が空かなかった」はエンジンかかりがが遅いズブい馬に多い傾向。)
万全の状態を見たい、平成三強と並ぶ素質はあった競走馬。
主要勝ち鞍
GⅡ 高松宮杯(89年)
(レース名・グレードは当時準拠)
備考 中国のサンデーサイレンス説?
01年に中国へ種牡馬として輸出されたアルダン。
中国競馬なので正確なソースがないが27勝、1400~8000M距離で勝利した馬(全産駒の話でなくて1頭の産駒の成績)を輩出したという情報も。
8000M競馬がある前提が怖い。
8000Mはゴールドシップでも息上がる・バクシン1200M反復理論だと6回でも足りない・東京~恵比寿駅間より少し遠い・上司に走れって言われたら嫌な距離(もちろん3000Mも嫌)。
漫画 ウマ娘シンデレラグレイ
オグリキャップを主役とした漫画、週刊ヤングジャンプで連載中。
アルダンの迫力怖い問題。作風、作画が原因。
集英社 週刊ヤングジャンプ 公式ホームページ
シンデレラグレイでも同じく「刹那のこの一瞬に全てを」系ウマ娘、レースセンス天才の描写。
2022.7/21時点連載では毎日王冠で直線の攻防。
まとめ
改めて戦績・レース見ると、時代の頂点、平成(永世)三強に並ぶ素質を持ったガラスの脚の競走馬。
せめてウマ娘の中だけではIfを起こす、フラグをぶっ壊す物語。