本記事は真面目すぎる天才ギャル「ダイタクヘリオス」モデル馬解説(短縮ver)。
90代前半マイル王者・掛かりながらの不格好な走り、実は真面目な競走馬(平成のメイケイエール)・カップル歴30年ダイイチルビーとのマイル戦・92年GⅠを壊滅メジロパーマーとの大逃げ・人気通りに走らないのはヘリオスがおかしいのでなく馬券人気の方ががおかしい法則性。
この競走馬個性、エピソードの塊で長くなりすぎるため、本記事はショートバージョン。
完全版は下記、別記事になります。
ストーリー実装、事前解説記事。
ウマ娘内キャラクター
<ウマ娘キャラクター> ストーリー未公開時点
・パリピギャル
・明るい、だいたい笑顔、太陽
・メジロパーマーとコンビ扱い
・ダイイチルビーお嬢様大好き
モデル馬から元ネタ、理由解説
パリピギャル
モデル馬現役時の口を開けて走っている姿が笑っているように見えたこと。実際は前に行きたくて掛かり、口が開く(口を割る、ハミ受け悪いとも表現)。また出っ歯気味なので余計に笑っているように見える。笑う、テンションが高い感じがギャル。出っ歯は八重歯に転換されている。
明るい、だいたい笑顔、太陽
前理由と近い。ヘリオス=ギリシャ神話の太陽神→明るい連想多少あり。
ダイイチルビーお嬢様大好き
ダイタクヘリオスと超お嬢様ダイイチルビーは競馬史上、最もカップルと称された2頭。
同時期のマイル戦トップの牡馬(ヘリオス)、牝馬(ルビー)。ヘリオスはルビーがいると好走。世間はヘリオスがルビー片思いしているのでは?庶民ヘリオスがお嬢様ルビーを想うドラマ的要素。
有名なのは漫画「馬なり1ハロン劇場」でリアルタイムに取り上げられたこと。
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メジロパーマーとコンビ扱い
対戦は僅か3戦、特に1,2フィニッシュもしていない。しかしお互いが大逃げする(正確にはヘリオスが大逃げするパーマーを追いかけているだけ)。
3レースとも大波乱、内パーマーが人気薄で2勝。92年GⅠ大舞台をノリでめちゃくちゃにした2頭。
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競走馬 ダイタクヘリオス 解説
ヘリオスは今から約30年前の競走馬。
スターホース、名脇役のどちらでもない。実力があるのにネタ馬扱い(ゴールドシップ、メイケイエール枠)、愛される迷馬枠。
大まかな戦績に下記の特徴を折り混ぜて解説します。
簡単な特徴
(既に多い、ここにルビー・パーマー絡みが追加、胃もたれ迷馬)
①90年代前半マイル王者
②前の馬を抜かしたくて仕方ない、競馬を影踏みと勘違い、その瞬間に先頭にいることが重要な価値観(平成のメイケイエール)。
③レース・調教前後以外はおだやか、のんびり、従順、真面目(平成のメイケイエール)
④ライバル要素多め トウカイテイオー
(92天皇賞秋 気分でレースを破壊、両者共倒れ)
⑤出走ローテーションがおかしい、過酷
(1200M→翌週2500Mを走る etc)
⑥人気通りに走らない (理由はローテ)
生誕 ~ デビュー ~ 3歳
(馬齢は現在使われている表記にて記載します)
87年生まれの牡馬。父ビゼンニシキ、母ネヴアーイチバン。
栗東トレセン、梅田康雄調教師の元で管理。
デビューして連闘を2回してしまう
デビューは89年10月。2歳時は6戦して1着2回、2着2回。
当時のGⅠ阪神3歳ステークスは武豊騎手騎乗で逃げてアタマ差2着と健闘。
(現在の2歳牝馬女王決定戦、阪神JF前身レース。当時は性別関係なく関西2歳王者決定戦。関東は朝日杯。)
ヘリオス 2歳時戦績 (89年)
特記点は2回の連闘を敢行。既に謎ローテの片鱗。
新馬戦も連闘するヘリオス。当時新馬戦は同開催場所で再出走が可能(最大4回可能)。4週間で3回も新馬戦出走するヘリオス。
ただ当時の2歳マイルGⅠ2着、①90年代前半マイル王者の片鱗を既に見せている。
3歳時 素質高い、まともな走り(ヘリオス比)
一応クラシック路線を意識したローテ。しかし掛かってしまい距離の長いきさらぎ賞、スプリングSはガス欠。
陣営はスプリント~マイル路線へ。トレードマークの青メンコ(矯正馬具)も準備。GⅢクリスタルカップで重賞初勝利。
1600M以下なら好走、素質は高い。脚質は基本先行だが先頭行きたがる素振りはこの頃から見せる。逃げる、早めに先頭を奪うレースも多い。
まだ何となく掛かり気味な程度。走行フォームも推進力がまともに伝わる物理法則に反していない走り方。
もちろん後のヘリオス比較であり、普通に言えば「前の馬を抜かしたい」感が丸出し。テレビ中継、新聞では「ヘリオスがどう走るかで展開変わる」と若干の問題児扱い。
②前の馬を抜かしたくて仕方ない
③レース・調教前後以外はおだやか、のんびり、従順、真面目
ヘリオス本来の性格はおとなしい、のんびり(ほわぁ…)、従順、真面目。
前の馬を抜かしたい走りも真面目な性格が裏目に出た結果。メイケイエールと近い性格。平成のメイケイエール=令和のダイタクヘリオス。
5ヶ月休養、古馬初対決
3歳6月から5ヶ月の休養。
休養明けには当時年末開催のGⅠスプリントSは5着に好走。1着バンブーメモリー。
ヘリオス 3歳時戦績 (90年)
来年は本格化して、競馬を覚えてくれたら将来有望な3歳として1990年を終える。覚えてくれたら。
4歳時 ダイイチルビーと出会い
4歳前半にヘリオスは本格化の時期を迎える。
笑う馬の太陽
2月のGⅡマイラーズCは武豊騎手が代打騎乗。4コーナーでヘリオス得意の直角カーブ(ほぼ膨らまずにカーブできる特殊スキル)で最内を突いて5馬身差圧勝。武豊騎手から「相当力をつけていると思います」「まともに走ればどれだけ強いか」賛辞とまともに走っていない評価。
次走1番人気のダ―ビー卿CTは逃げるも4着にあっさりと敗れる。まともに走ればどれだけ強いか。
まず「人気を裏切る馬」から本格化。生涯6回1番人気になっているが1勝のみ(2歳時)
91年 京王杯スプリングカップ
ついにヘリオスは完全に笑いなが走る馬として本格化。
首が高く、口を割って歯が見えている。1400Mでペースが遅くないのに掛かる。あとなぜか直線で視線を右側を向きながら走る、邪魔にならない程度に斜行。先行して伸びず6着。
癖馬の特徴を1頭で演じる、91年版京王杯スリリングカップ。
これ以降、毎レース確実に口を割っていないが、前に行きたそうな素振り・首が高い・前を向いていない(よそ見)。不格好な変な走り、特にスタミナ切れした時はピッチ走法ゆえにバタバタ走るので余計に変な走り方。
恋のマイル戦シリーズ スタート
91年GⅠ安田記念。1番人気はバンブーメモリー。ヘリオスは2走続けて凡走で10番人気評価。同期の超良血お嬢様ダイイチルビーが出走していたためガチ、今日は勝ちを狙うヘリオス。
布石は前走の京王杯スプリングカップ、ルビーと初対戦。
「直線で視線を右側を向きながら走る」→追い抜くルビーをガン見しながら走る。
「邪魔にならない程度に斜行」→ルビーの真後ろに進路変更、背後につける。
ラブストーリーは突然に(ルビーは無視して1着)。
ルビーは父トウショウボーイ、母(桜花賞・エリザベス女王杯馬)ハギノトップレディ、当時日本で考えうるほぼ最高の血統背景。”華麗なる一族”の末裔として名高い。
ダイイチルビー (りぼん特大号)
(別記事リンク)
レースは5番手ヘリオス、ルビーは13番手で追走。ヘリオスは笑いながら(口を割って)走った、バラバラなフォーム、格好悪い走り方。なのに残り200Mで先頭へ立つ。初GⅠ勝利、と思っていたらゴール直前で肝心のルビーに差されて2着。
恋のマイル戦 有名になる
次走CBC賞。2番人気、ルビーがいないので流して5着。
対ルビー3度目の対戦高松宮杯。当時の中京競馬場、夏の名物GⅡ。2000Mはお互いにとって長い距離。
ヘリオスは第4コーナーで固有スキル直角カーブLv5で先頭へ、直線が当時中京は短くルビーの追撃をなんとかハナ差しのぎ勝利。
この時期に世間からヘリオス好走は「ルビーにいいところを見せたいのでは?」「庶民ヘリオスがルビーを好き」構図が一般化。
当時の競走馬擬人化(姿は馬)漫画のパイオニア「馬なり1ハロン劇場」でも”恋のマイル戦”シリーズ、高松宮杯後に1回目が掲載。
基本的にヘリオスがルビーに対する片思い構図。
ウマ娘内ではルビーはヘリオスへ塩対応、無表情
競走馬ルビーからしたら祖母イット―より続く伝統の高松宮杯一族3代制覇をよくわからない庶民に阻止される。
今年もBBQするって、パリピる約束したじゃない…
ベタに恋敵ライバル登場
秋になると恋敵ケイエスミラクルが登場(ウマ娘化、現実年齢はヘリオス・ルビーの1歳下牡馬)。
10月、GⅡスワンSでヘリオス、ルビー、ケイエスミラクルの3頭が出走。前目から鋭い末脚でレコードタイムでミラクル1着。ルビーが追い込むもクビ差2着。ヘリオス全く伸びず9着。
1,2フィニッシュからもルビーはミラクルが好きなのでは?構図がベタに発生。
漫画だと儚さのある、帰国子女、天才肌の完全人気キャラ。一方、ヘリオスは騒がしい、変な走りの庶民。
ヘリオス → ルビー → ミラクル構図。三角関係でなくルビーはヘリオスに興味がないので直線関係。ヘリオス、格好悪い振られ方。
ミラクル、ルビー
91年マイルCS ヘリオス、岸騎手 男の意地
ルビー1倍台の1番人気。ミラクルはまだ新星、1600M不安視され4倍台の2番人気。人気は2頭に集中、ヘリオスは離れた4番人気。
この日のヘリオスは違う。掛かってはいるが、前を見て掛かっている謎概念。
3~5番手追走、残り800M前からロングスパート(最初から掛かっているのである意味全1600Mスパート)、第3コーナー手前の上り坂で既に先頭。ルビー11番手、ミラクル13番手の後方待機。
4コーナー → 直線で異様に上手いコーナリング、1~2馬身は得している。ルビー追撃、ミラクルは前が詰まり遅れて追い込み。だが全く寄せ付けない走り、後続を2馬身以上離して初GⅠ勝利。2着ルビー、3着ミラクル。
ヘリオスはルビーを見返す。
その後の3頭
ミラクルは次走スプリンターズS中に骨折、安楽死。1年も走っていないが時代を先取りした快速馬。
ルビーはそのスプリンターズSで勝利。GⅠ2勝目。しかし翌92年は3戦して惨敗(対ヘリオス2敗)。もう走るのを放棄しているような様子。繁殖牝馬入り。
ヘリオスは次走は有馬記念5着。翌92年も現役続行、メジロパーマーとのコンビでGⅠ珍プレーを引き起こす。
ウマ娘でヘリオス、ミラクルの関係は良好な描写。ルビーがヘリオスへ塩対応、無感情なだけ。
91年 ヘリオス、ルビー 対戦戦績 (5戦)
太字が着順 ()内が単勝人気
4歳(91年) ヘリオス戦績
この年の特記事項は
・ファン投票で選ばれた有馬記念に何となく出走。何となく5着好走。
・うっかり天皇賞秋の出走登録忘れる。
ヘリオス 4歳時戦績 (91年)
5歳(92年) メジロパーマーとGⅠレースを破壊
この年のヘリオスは中距離GⅠも視野。具体的には宝塚記念、天皇賞秋。昨年の有馬記念5着で今のヘリオスなら距離が持つと考えた陣営。ただマイル路線も普通に走るのでローテがガチャガチャ化。
春マイル戦線
5歳初戦GⅡマイラーズC。60kg斤量が嫌われて2番人気。口を割って不格好な走りなのに4コーナー後続を引き離し先頭、5馬身圧勝。まともに走ればどれだけ強いか。
(同一重賞2年連続5馬身以上勝利はヘリオスだけが持つ記録)
次走京王杯スプリングCはご愛敬で4着。
昨年2着の雪辱へGⅠ安田記念。去年と違うのは1番人気ヘリオス、一流マイラーとして認められたか逆張りされたかは不明。
道中は昨年と同じく5番手前後、伸びずに6着。
1着はウマ娘、風ポエマーとして有名なヤマニンゼファー。翌年も勝利。
沈みゆく太陽 追い越してみたい
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パーマーに出会う (ばんえい競馬で)
メジロパーマー
GⅠ宝塚記念参戦。
レースは案の定掛かる、2200Mはヘリオスに遅い流れ。ただ唯一前に逃げ馬メジロパーマーがいたので楽しそうに追いかける(抜かそうとする)ヘリオス。これが地味に歴史的「爆逃げコンビ」誕生の瞬間。
ただこの年の阪神競馬場、異様に時計がかかる馬場。一応良発表だけど開催最終週で重い。更にパーマー/ヘリオスのハイペースが加わり、直線で全馬よぼよぼ、ばんえい競馬、ヘリオスがよれよれ、この世の終わりのような光景。
パーマーが逃げ切る、上がり3ハロン39.8秒とパーマーもヘロヘロ(当時の宝塚記念レース上がりは35~36秒前後)。ハイペースの未勝利戦みたいなタイム。ヘリオスは5着。
パーマーストーリーは常にヘリオスが一緒すぎて2人担当状態
別記事リンク
SB対決 92年天皇賞秋 (対トウカイテイオー)
ヘリオスは前哨戦の毎日王冠をレコード勝利。
④ライバル要素多め トウカイテイオー
迎えた本番の天皇賞秋。1番人気は骨折明け、約半年ぶり出走のトウカイテイオー。ヘリオスは前走が評価され3番人気。
この2頭の父親同士は因縁のライバル
・テイオー父はシンボリルドルフ、ヘリオス父はビゼンニシキ。共に84年クラシック組。
・共に岡部幸雄騎手が主戦。2頭がバッティングする弥生賞で1頭選ぶ必要。「選択するとか迷うとかそういう次元じゃなかった。問題なくシンボリルドルフ。」辛辣。
・弥生賞 1着ルドルフ、2着ビゼンニシキ。
・皐月賞はルドルフタックル(斜行)でビゼンニシキ吹き飛ぶ。1着ルドルフ、2着ビゼンニシキ。ビゼンニシキ陣営抗議も岡部騎手の2日間騎乗停止のみで結果変わらず。
8年後、息子同士(テイオー鞍上は岡部騎手)が対決。TV、新聞でも親のイニシャルからSB対決と盛り上がり。
まずメジロパーマーが先頭に立つ、しかしヘリオスに案の定パーマーと逃げ争い。3コーナー辺りでヘリオス単独の逃げへ。直線では先頭ヘリオス、内側を突いてテイオーの熾烈な争い。
しかし1800M時点でヘリオス沈む。パーマーと逃げ争いしていたので1000M57.5秒超ハイペースが原因、太陽沈む。また直線2番手追走のテイオーもハイペース煽りを受けて沈む。
というか先行勢総崩れ。後続が押し寄せレッツゴーターキン1着。テイオー7着、ヘリオス8着。
GⅠでヘリオスとパーマーやらかす。どちらかといえば無駄に追いかけたヘリオスのやらかし。
(テイオーは次走相手強化のジャパンカップを勝利)
走るか走らないかわかりません 92年マイルCS
次走連覇のかかるGⅠマイルCS。2番人気ヘリオス。競馬評論家、解説者 伊崎修五郎氏はテレビ中継時「ヘリオスはよくわかりません、走るか走らないかわかりません(意訳)」プロがわからないと仕事放棄。
大外18番ながらスタートよく3番手、ほぼ先頭。3~4コーナーで他馬はカーブでスピードが落ちるが、ヘリオスはプラレールみたいに止まらないカーブ。後続を突き放して1着、連覇。太陽、再び昇る。
ヘリオスのバタバタ走り、京都3~4コーナーだけは美しい。
引退レース
ヘリオスは92年(5歳)末で引退予定。
当時、病気で入院していた中村雅一オーナーは翌年の現役続行を要望。「ダイタク」冠にとってヘリオスは初GⅠ馬、想い入れも強い。
陣営はそのまま引退へ。理由は種牡馬入りの目処(仕上がりの早いマイラーは好まれる)、ヘリオス身体も限界が近く、今後の故障と種牡馬価値低下を懸念。
ラストランのGⅠスプリンターズS。ただ追走が精一杯。4着に敗れる。
1着ニシノフラワー(3歳)、2着ヤマニンゼファー(4歳)。世代交代のラストラン。
引退レース (2回目)
中村オーナー、有馬記念でもう1度ヘリオスを見たいと要望。まさかの連闘決定、次週有馬記念(2500M)。
ちなみに中村オーナー、その翌年に亡くなったりは全くしていない。03年ヘリオスが青森県の山内牧場に移動した際、偶然会った山内牧場の娘さんに「うちの息子が山内さんのところに婿養子に行ってるからね、よろしくね」とニッコニコ。
有馬記念 出走登録用紙
本当の引退レース 92年有馬記念
ヤケ気味連闘出走。2週間で計3700Mを走ることになるマイル王者。
1番人気は前走ジャパンC勝ち馬のトウカイテイオー。レースは大逃げメジロパーマー、宝塚記念以降惨敗で16頭中15番人気。
そして当然掛かって追いかけ始めるヘリオス。向こう正面辺りからハナを奪い合う異常事態、マッチレース状態。連闘有馬記念でパーマーと大逃げをするマイル王者。
惨敗続きのパーマーと天皇賞秋ヘリオスが脳裏にある他騎手。警戒するのはテイオー、有力馬は後方マーク。ただこの時テイオーは状態が悪い上にスタート直後に腰を痛める、追走ができていない。
前2頭、ヘリオスのせいで分かりにくいが1100M通過1:10.5のスロー(90年代 3番目に遅い)。後続が前方にマークを切り替えた頃には大逃げ2頭が11秒ラップ4連発で差が詰められない。
残り400Mでヘリオスはガス欠、完全燃焼。パーマーがそのまま逃げ切り1着、ヘリオスは12着、意図せずパーマーをアシスト。
(この波乱レースでも2回目の有馬記念3着ナイスネイチャ)
92年はマイル路線を走りながら王道GⅠは珍プレー続出。
ヘリオスらしい集大成のようなのラストラン。
自分は笑いながら走り、周りを笑わせながら全力で駆け抜けた、生きてるだけで丸儲けの精神。過去は終わったこと、未来はわからない、ケセラセラ、なるようになるさ、の精神。
何だかんだでウマ娘ヘリオスは原作準拠性格。
ライスシャワーの不幸巻き込み性質からずぶ濡れヘリオス
→ サマーフェスみたいとテンション上がる、超能力みたいで次に何が起きるか楽しみとのこと
ヘリオス 5歳時戦績 (92年)
謎の出走ローテーション
⑤出走ローテーションがおかしい、過酷
ヘリオスの特徴として独特のローテ
・現役39ヵ月間で35レース、ほぼ1ヵ月に1回出走。
・休養期間(3ヶ月以上)を除くと約27ヶ月間で35レース。ほぼ3週間に1回出走。
・92年はスプリント~マイル路線を走りながら2000M以上の王道GⅠ出走(パーマーと同じレース、ほぼ何かやらかす)。
人気を裏切る馬
⑥人気通りに走らない (理由はローテ)
そうなってしまった理由
(1)ダイタクヘリオス適性(好走)距離は1600~1800M
自身の本格時期、(相手もレベルが上がりほぼGⅡ以上の)古馬時代91~92年では7戦4勝 (2着2回、6着1回)。
(2)1200~1400Mは適性外。7戦して3着以内なし。
(3)この時期1600~1800Mを連戦していない。
(4)得意距離と苦手距離を交互に走るので好走、凡走を繰り返す。馬券人気が反転して低評価で好走→高評価で凡走。ヘリオス自体は(変な走り方だが)堅実に走っている。
※唯一の例外は92年安田記念。
91~92年 出走レース 人気、着順
(黄色1400M以下、青色1600~1800M)
一番の原因はヘリオスの気性、走りが購入側の感覚をおかしくさせたこと。
※距離別 ヘリオスの気持ち
適性距離では真面目に走る馬。父の皐月賞や母産駒から本質的に中距離馬。真面目に走りすぎて抑えがきかず1600~1800Mで好走、1400M以下は基本流れが速く追走難しい。
主要勝ち鞍
GⅠ マイルCS (91,92年)
GⅡ マイラーズC(91,92年)、毎日王冠(92年)
種牡馬時代
残念ながらダイイチルビーとの産駒はいない。相手は超一流お嬢様のためやむなし。ルビー代表産駒はダイイチシガー(オークス3着等)。
ただ日本競馬屈指のカップル。ゲームウイニングポスト内で架空産駒ファーストソフィーが公式作成。当時2頭のカップル具合が後のゲームにも反映されている。
ウマ娘内でもルビー家の愛犬の名前がサフィー。
ヘリオスには塩対応だがサフィーには優しいルビー。
親子2代の珍プレー
00年スプリンターSでヘリオスの息子ダイタクヤマトが珍プレー。最低人気(16番人気)で逃げ切りGⅠ勝利。メンバーも弱くなくGⅠ馬7頭出走。親子揃って意味がわからない。
GⅠ最低人気勝利は84年グレード制導入後、2度目の珍事。
種牡馬入り6年目以降に種付け数が減っていたがヤマトの活躍により回復。
その後、03年に青森県の山内牧場へ移動。この頃のヘリオスは高齢ということもありのんびり、マイペース。
ルビーとの仔ではないがヘリオス最後の産駒がファーストサフィーと名付けられる逆輸入。
2008年12月12日、ダイタクヘリオス号は静かに生涯を終えた。
まとめ
現役引退から約30年、「パリピなギャル」として当時の珍プレーを蒸し返される。ダイタクヘリオスの存在自体知らない人にまで知れ渡る変な走りのマイル王者。再び昇る太陽。
(徹底解説 完全版記事 リンク)
尚、今秋にリミックスCDのイメージキャラクター、来年には舞台も控えるヘリオス。声優さんへ過酷ローテの因子継承。