本記事は理事長絶賛!!ウマ娘「マチカネタンホイザ」解説です。
・鼻血→蜘蛛コンボ 変な怪我多発ドジッ娘
・ナイスネイチャのような善戦臭
ただ理事長(秋川やよい)はタンホイザを早くから高評価。
モデル馬から理事長の考えの理由、ドジッ娘、善戦臭の元ネタを解説。
鼻血、蜘蛛食べて蕁麻疹、現役時エピソード、戦績etcのウマ娘ストーリーへ反映理由の紹介です。
ウマ娘 マチカネタンホイザ キャラクター
<ウマ娘キャラクター>
・あと一歩感
・ドジっ娘
・帽子に穴を空けて斜め被り
・喋り方が独特
・普通
モデル馬から元ネタ、理由解説
あと一歩感
モデル馬のGⅠで善戦するけど勝ちきれない成績から。90年前半活躍馬でナイスネイチャのような成績。
ドジっ娘
現役時に鼻血、蜘蛛を誤食して蕁麻疹など珍しい病気の連続から連想。
帽子に穴を空けて斜め被り
顔の流星(白斑)が普通の馬と違い斜め方向。特徴的な流星模様の馬。人間に置き換えたデザイン。
喋り方が独特
元ネタは特になし。マチカネ族(フクキタル)は変な喋り方。フクキタルと違うのはほんわり系を強調したリズミカル喋り方、キャラ。「えいえいむん」など代表的。
普通
本人はそう思っている。既に個性だらけ、周囲も普通とは思っていない。あと一歩感から結びつきストーリーの主題。
ストーリー欄で解説していきます。
ウマ娘 ~クラシック期 ストーリー
初期好感度ほぼMAX イージーモード選択
マチカネタンホイザはとにかく周りの好感度高い、愛されているウマ娘。しかも最初から。とんだイージーモードからスタート。
ウマ娘(ナイスネイチャ、イクノディクタス、ツインターボ、 他)、商店街、近所の子供、加えて秋川理事長からも寵愛が深い。
マチカネフクキタルとも仲が良い。
(別記事リンク)
同じ冠名で血統など繋がりはないが余生は同じ牧場で過ごし、仲が良かった。
性格はあと一歩感、努力家、天真爛漫、喋り方独特、ドジっ娘、どこか抜けている、親近感、気配り、平常心、鬼メンタル、泣き言わない、向上心高い、前向き、ポジティブ思想。個性のバーゲンセール。
それでも尚、本人は自分のことを「普通」と客観視。
楽して得た好感度じゃなくて、おマチさん人間性・ひたむきさに魅かれたもの、周りの人間を無意識に元気にさせる力。
(普通なら計算高い・あざとい・何か気にくわないとかで同姓から嫌われそうだけどそこは優しい世界。)
目標レース
善戦娘だけどメンタルステータスMAX
クラシック期の目標はクラシック路線(皐月賞、ダービー、菊花賞)。
ミホノブルボン、ライスシャワーが注目される中、傍らで見ている印象。
レース外でもどこか善戦感、史実の4(着)力も発揮。
特にネイチャとは境遇も近く、交流も多い。
ただ別に勝つ気がない訳でもなく「私は普通の娘」→「でも1着取るぞ」→「負けたー、しゃあない」→「次に向けて頑張る!」鬼メンタル。前向きなリセット機能搭載。
とにかくおマチさんには悲壮感がない。同じ善戦感・脇役感、ネイチャとのキャラ線引き。ネイチャの卑屈感、葛藤が豆腐メンタルに見えてくる。
「普通の子」を言い訳にしていない、前向きなおマチさんが強すぎるなだけ。
(重賞勝てる競走馬は全体の1%程度、しかもGⅠ善戦もできるから普通ではないけど。豆腐メンタルネイチャとタンホイザもかなりのエリート。ただウマ娘化される競走馬は上の存在がほとんど。「普通」はおマチさん自身の中に確立、周りより上や下は考えない「普通」)
史実解説 ~クラシック期ストーリー
90年代前半の善戦ホース
タンホイザのイメージはGⅠでも好成績、賞金コツコツ稼ぐ善戦ホース。
92年クラシック戦績。皐月賞7着、日本ダービー4着、菊花賞3着(菊花賞1、2着がライスシャワー、ミホノブルボン)。
ナイスネイチャっぽさ
同時期のナイスネイチャをスケール小さくしたような善戦ホース。
GⅠ馬券圏内が菊花勝3着のみ・ネイチャの有馬記念3連続3着みたいなインパクトがない印象から。
一般的な競走馬全盛期、5歳迄で2頭を比較すると…
出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | ※3着率 | 1-3着内率 | 4着 | ※4着率 | 5着 | 着外 | 1-5着内率 | |
マチカネタンホイザ | 27 | 7 | 2 | 2 | 7% | 40% | 8 | 29% | 4 | 4 | 85% |
ナイスネイチャ | 23 | 6 | 4 | 8 | 34% | 78% | 2 | 7% | 0 | 3 | 86% |
4着のタンホイザ、3着のネイチャ。
5着(掲示板)内率はほぼ同じ、馬券には絡まないけど掲示板内だから賞金は持って帰る。生涯所得5億超え。(ネイチャが6億超え)
GIは善戦、GⅡ~Ⅲ重賞はともに4勝(GⅡ3勝とGⅢ1勝)。内訳まで同じ。
ウマ娘内ではどちらもあと一歩感、境遇の近さもあるのか仲が良い。
ウマ娘 ナイスネイチャ ストーリー 元ネタ解説
(ナイスネイチャ記事 リンク)
ウマ娘 シニア期 ストーリー
なぜか日本総大将に抜擢
彼女のキラキラウマ娘ではなく、脇役で普通。目立たない存在でありながら諦めない、前向きな姿勢が共感を感じ、勇気をもらえると浸透。世間から期待の人気ウマ娘として見られてくる。
秋川やよい理事長もタンホイザは天才、才能、超一流でないが、そういった大きな壁に揺るがない、努力する姿勢を評価。タンホイザ以下のウマ娘が大半ゆえに「質の高い普通」が他生徒の劣等感を救い、励み・憧れになると早くから察知。
(タンホイザの史実父親はノーザンテースト。公式にはモデル馬にされていないがどう見てもノーザンテーストモチーフ)
周りの変化がおマチさんの心も動かす。
シニア級、ジャパンカップ前にトレーナーへ宣言。特別じゃない普通の私も主人公になりたい、そんな普通の自分だからこそ与えられる勇気がある。
始めるよ、おマチの一世一代の頑張り物語!
(史実通りであればナイスネイチャも出走、お互いにジャパンカップは93~95年出走。なぜかこの世界ではバイトに行く豆腐ネイチャさん。)
強制ミッションクリア発動
ジャパンカップ当日に鼻出血で出走取消。
史実準拠の残酷な世界。
目標「ジャパンカップ3着以内」オートクリア…
これはさすがに可愛そう。あの鬼メンタルおマチさんが泣く。今にも崩れそうな心。
そんな彼女を救ったのは豆腐他、今までおマチさんが元気づけた仲間たち。彼女が知らず知らずに伝えていた「悩まず前を向く」想いが仲間たちから彼女に戻ってくる。
胸アツ王道ストーリー、そして次走有馬記念へ。
勝ちどき上げろ 有馬記念
何とか蜘蛛リタイアルート分岐もくぐり抜け、最終レースの有馬記念出走。
キラキラウマ娘、トウカイテイオー・ビワハヤヒデに逆転裁判テンション。宣戦布告、私もいる、主人公は譲らないと待ったをかける。
傍らで主人公を見ている彼女はもういない。
両親のところに行かされるイベント
このゲームは両親のところに行かされ過ぎる。三者面談の体裁でなく先方意思。家具準備→ドイツの実家に連れていくヤバいやつとか。
このネイチャ因子継承!と思いきや両親から支えてくれたトレーナーへの御礼だった。そして派手さはないけど我々の特別な宝物とタンホイザに伝える。
最後の最後で好感度がカンスト。好感度うんぬんじゃない。そして彼女の人間性を育んだ両親。
おマチさん泣く。
史実解説 シニア期ストーリー
古馬になっても史実馬はGⅠ善戦。93年 天皇賞春4着、有馬記念4着。94年 天皇賞春5着、天皇賞秋4着。
何故か日本総大将へ
94年ジャパンカップ。前走、天皇賞秋でおなじみ4着なのにエース、日本総大将に抜擢。Pontaカードございますか感覚で総大将に名乗り上げた(られた)タンホイザ。
<抜擢理由>
他に有力馬がいなかったから消去法。
・前走の天皇賞秋1、2着のネーハイシーザー、セキテイリュウオーは回避。
・天皇賞秋3着のロイスアンドロイスは善戦ホースを太く短くした感じで何か違う。前走がGⅠ初掲示板の3着、ジャパンカップも8番人気で出走。
・古馬大将格のビワハヤヒデ、ウイニングチケットは怪我で引退。
・3歳馬のナリタブライアン、ヒシアマゾンはローテーション上、出走せず。(当時の菊花賞→ジャパンカップは間隔短く、有馬記念直行主流)
黎明期の悲壮さ、シービー・ルドルフの初勝利への期待感、外国馬と五分で戦っていた80年代後半~90年代の日本エース感、どの要素もない我らが総大将。
しかし、このままでは外国馬パラダイスクリーク等に5番人気まで独占されてしまう。
仕方ないけど、勝ちどき上げろ総大将タンホイザ!
当時のフジテレビ中継、スーパー競馬の本馬場入場紹介も「この東京コースでの実績が輝ります、末脚勝負のマチカネタンホイザ」期待感。
日本競馬底力を世界に見せつけろ!
鼻出血で直前除外
スーパー競馬、井崎脩五郎の馬券予想途中に突然の一報が入る。
「8番のマチカネタンホイザ。鼻出血を発症したとのことで競走除外です。」
元々タンホイザを予想から外していたので気にしてない井崎脩五郎。
ウマ娘内のジャパンカップ断念の元ネタ。
(日本競馬底力はマーベラスクラウンが1着で見せてくれました。ロイスアンドロイスも3着。)
蜘蛛食べて蕁麻疹 → フレグモーネ
この時期が病気のデパート。
ジャパンカップ除外後の次走、有馬記念は餌に紛れ込んだ蜘蛛を食べて蕁麻疹、出走取消。
95年前半はフレグモーネで休養。
馬にとって鼻出血は人間がちょっと鼻ぶつけた程度でなく、重い。蜘蛛も可能性の話で、他の要因もあり、後に関係者も蜘蛛は否定的。
ただ「鼻血→蜘蛛食べる」は字面が卑怯。
ウマ娘内でドジっ娘、抜けてる印象にされる。
95年 高松宮杯
それから約7ヵ月後の復帰戦は当時の夏の名物GⅡ 高松宮杯(2000M)。圧倒的人気は前走有馬記念の2着、ヒシアマゾン(4歳)。さすがにフレグモーネ休養明け、6歳で全盛期は過ぎている、勝つまでは無理かと思われていた。
しかし、ヒシアマゾンが掛かり、逃げになる謎展開。そんな中、最終直線で末脚勝負の変な流星の馬、元日本総大将タンホイザ。巻き起こせスパート。執念の1着。
前年は当時6歳ナイスネイチャが勝利。本この2頭は共通項多い史実。
(翌年96年から高松宮記念(1200M / GⅠ)のため高松宮杯はタンホイザがGⅡ時代最後の勝ち馬。)
高松宮杯を勝利した年末に引退。(ネイチャはあと1年現役続行)
余生は牧場でマチカネフクキタルと仲良しだったとのこと。
主要勝ち鞍
GⅡ 高松宮杯、目黒記念(1993年) AJC杯(1994年)
(レース名・グレードは当時準拠)
アニメ版
アプリと似た雰囲気のキャラ設定、オープニング曲中で95年高松宮杯直線シーンあり。
チームカノープスのメンバー。カノープスは他にナイスネイチャ、イクノディクタス、ツインターボ。同時期のGⅠは勝ってないけど、人気が高い個性派競走馬が共通点。
トウカイテイオーやライスシャワーの話は重くなりやすいから、チーム全体が甘味料の役割。
まとめ
普通の存在だからこそ与えられる元気、勇気の物語。
ウマ娘になった時点でGⅠ馬がほとんど。そんな中、戦績は劣る、地味だけど心折れずに前に進めるタンホイザは異色(ただ極めて質の高い普通)。
カリスマ、天才、大物からは共感しにくい普通の人たちにとっての元気、勇気印のマチカネタンホイザ。