本記事は短距離驀進 「サクラバクシンオー」解説。
1200×3=3600M勝利はモデル馬の短距離戦績の圧倒さゆえ、ゲームサイド苦肉の理論。
モデル馬1200M圧倒ぶり→バクシン理論に辿りついた理由を解説。
競走馬時(短距離バクシン、圧倒的短距離戦績、エピソード etc) からウマ娘ストーリー(頭バクシン)への反映理由紹介です。
こういった方にお勧めの記事です。
・競走馬時は知らない
・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…
・スタミナがなければスピードだけ鍛えたらいい
ウマ娘 サクラバクシンオー キャラクター
<ウマ娘 キャラクター>
・せっかち、早とちり、先走り
・残念な子だけど自尊心の塊
・この世の概念は学級委員長が基準
・1200M戦を3回勝つ=3600M戦を勝ったと同義
モデル馬から元ネタ、理由解説
・せっかち、早とちり、先走り
モデル馬が生粋のスプリンター。1400M以下しか勝っておらず、1600M以上は1勝もしていない。
・残念な子だけど自尊心の塊
ゲーム内では親の肯定感で伸ばす育て方が影響。モデル馬が1400M以下でほぼ無敗、歴代最強クラスの影響。ゲーム内も1400M以下はナチュラルに勝ってしまうので高い自尊心あっても仕方ないレベル、ただ残念な子。
・この世の概念は学級委員長が基準
当然元ネタなし。せいぜいスピードで周りを引っ張る存在。
・1200M戦を3回勝つ=3600M戦を勝ったと同義
ゲーム上で変に有馬記念、天皇賞春で勝てるとバランスが崩れる。ただモデル馬が1200M戦で強すぎた。距離適性限界とバクシンオーの1200M強さを同時に表す苦肉の策。ゲームバランスと1200Mの際立った強さを考慮したら変な理論が生まれてしまう。
~クラシック期 ストーリー
目標レース
モデル馬と同じくスプリント戦中心。シニア期に1200M 4連勝、1600M 1勝 合計5連勝が必要。
あらゆるバクシン理論が展開
学級委員長が全ての超絶概念理論
バクシンオーはゲーム内でもスピード全振り短距離タイプ。長距離は適性から向かない。しかし長距離を走ることへのこだわりが強い。
理由は、学級委員長はみんなの模範となる存在、だからあらゆる距離で勝たなといけない?
ごめん、その理由よくわからない。
この子、「学級委員長」かどうかでほとんどの尺度を考えている困った子。「学級委員長は優秀」という考えも強い。また単純に自尊心モンスター。
ただ学力テストは非常に悪い模様。あとスタミナつける具体的なトレーニングはしていない模様。残念な子。
お互い短距離向きのミホノブルボンとの違い
(別記事 ミホノブルボン リンク)
レース体系を破壊するバクシン理論
どうしても長距離出たいバクシンオー、しかしうまいこと短距離レースに出したいトレーナー。
丸め込むために出した理論が「1200M×3回勝利=3600Mレースを勝利」と定義する。言うトレーナーもあれだが、信じるバクシンオーも頭バクシン。レース体系崩壊。
つまり、メイケイエールは今年1200Mと1400Mの重賞勝っている(計2600M)、既に2500M有馬記念勝ったことになる、お釣りがくる(22年8/1時点)。もう1回1200M勝てば天皇賞春勝利に等しい。
バクシン理論は距離分割払い、勝手に合計しているので屁理屈。残念な子。
育成ストーリー レース
とりあえずスピード中心に特化しておけば、目標達成。
史実解説~クラシック期ストーリー
馬齢は2000年改正表記にしています
割と標準距離血統
89年生まれの牡馬。父サクラユタカオー、母サクラハゴロモ。
父は2000M天皇賞(秋)勝ち馬。叔父は3200M天皇賞(春)などを勝ったステイヤーのアンバーシャダイ。
これだけ見ると、中~長距離向き血統。
92年の年明けにデビュー。鞍上は生涯、騎乗することになる小島太騎手。
こいつスプリンターやんけ
3歳序盤、スプリングステークス(1800M)で11着惨敗。
(後の2冠馬ミホノブルボン、菊花勝馬・長距離の鬼ライスシャワー、中~長距離得意のマチカネタンホイザが出走した、滅多にお目にかかれない無差別異種格闘技レース。)
陣営はすぐに短距離へ切替。うん、クラシックとか長いし。
ダビスタよろしくクリスタルカップ1着 ~ 当時12月開催の1200Mスプリンターズステークス(GⅠ)6着で3歳時を終える。同期のブルボンより血統面だけは持ちそうだが、スピード特化ローテーション。
後に関係者から1200Mすらバクシンオーには長かったと語られる始末。
シニア期ストーリー
模範となる頭バクシン育成
短距離ウマ娘の育成はとにかくスピードステータスにほぼ全振りする。しかも勝ててしまう。
(初期時。差し・追い込みタイプには多少難しい。アップデートで変化はするので現在とリリース時は異なります。)
有名な頭バクシン育成。パワプロなら使いようのない選手の出来上がり。
これはゲームバランス壊しているようで育成の見本としては逸材。多少は中距離でもOK。勝手にチュートリアル化、ユーザーの初期導入模範になる学級委員長。
ほとんどの目標レース
とりあえずスピード中心に特化しておけば勝てる。
マイルCS(1600M)
シニア級、最後の目標レース。1着条件。
史実では勝てなかった1600M、GIマイルCS。しいえ言えばこのレースが多少難関。
マイルCS勝利後はトレーナーとの3年間で苦手だった1600Mも克服できたと喜ぶバクシンオー。薄々1200Mは3回勝っても、ただ1200Mを3回勝っただけとは何となく気づいていたんだよね。
一見地味でも400Mを克服する意義を理解できる子。ただ12年間で天皇賞春(3200M)勝てると単純計算する残念な子。
その後 (グッドエンド)
トレーナーと(いずれ)一緒に有馬記念や天皇賞春を勝ちたい、これからもバクシンロードを歩む。
信頼しているトレーナーの言葉に多分わざと騙され、その夢と優しさを持つ女の子。
(尚、孫キタサンブラックにその想いは遺伝)
有馬記念、菊花賞、天皇賞春など勝利
史実解説 シニア期ストーリー
充実の4歳秋
4歳春は全休。秋に復帰すると1400Ⅿ以下で凄みが出てくる。
年末、2度目のスプリンターズステークス。
前年覇者ニシノフラワー、天皇賞秋1着→マイルCS1着の変なローテでやってきたヤマニンゼファーを退ける。数日前にサクラ軍団オーナーが亡くなっており、弔いの勝利。
完全本格化 5歳
マイラーふーちゃんとの対決
5歳秋には完全にスプリンターモンスター。もうこれなら1600MもOKじゃね?とマイルCS目標。
立ちはだかるは当年の安田記念覇者、牝馬ノースフライト、「ふーちゃん」愛称。担当の石倉幹子厩務員(現在でも珍しい女性厩務員)とのコンビも有名。
両者の得意距離の中間、前哨戦スワンS(1400M)はバクシンオーに軍配。1:19.9は阪神芝1400Mレコードで23年間破られなかった超絶記録。新聞のレコード欄にずっとサクラバクシンオーの名前が残っていた。
本番のマイルCSではふーちゃんが貫録勝ち。それでもバクシンオーは2着に粘る。ここでふーちゃんは引退。
最後の愛のムチ
引退レースは3回目となるスプリンターズステークス。短距離なのに馬なりで先頭、直線も伸びて4馬身をつけての楽勝、連覇。「小島太、これは最後の愛のムチ」は名実況。
引退理由 もうすることがない
引退理由が勝てるレースを全部勝ってしまったから。ドラゴンボール、スラムダンク終わらせた感じ。
まだ1200MのGⅠがスプリンターズステークスのみ、海外遠征も一般化していない頃。JRA側もそのスタンス、スプリンター路線充実、レース体系変更へ舵を取る。
時代を先取りしすぎた最強スプリンター。ストーリーの1200MX3=3600M理論も極端なスプリント成績、強さの表れ。まず1200Mは負けない前提があるからこその理論。
通算21戦12勝。1400M以下は1敗のみの無双ぶり、それ以上だと未勝利のスピード全振りタイプ。ウマ娘内も同様仕様、はっきり言えばバクシンオー育成は強すぎて簡単。
出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 着外 | |
1400M以下 | 12 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
1401M以上 | 9 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0 | 3 |
※1400M以下敗戦は3歳時スプリンターズステークス6着
主要勝ち鞍
GⅠ スプリンターズステークス (93年,94年)
(レース名・グレードは当時準拠)
種牡馬時代
種牡馬時はビックアーサー等3頭のGⅠ馬輩出。01~10年は連続10位以内、最高4位。
90年代前半までの活躍馬は種牡馬でも成功って数少ない。外国輸入馬(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン等)全盛の時代に内国産馬で健闘どころか普通にトップクラス。他トップ10はサンデー直仔辺りがいる程度。
基本的に子供も驀進、短距離馬。覚醒遺伝なし!
しかし孫世代に3200M天皇賞春連覇のキタサンブラック出す超絶覚醒遺伝。確かにバクシンオーさえ除けば短距離血統ではないにしても。
(キタサンブラック 記事 リンク)
あとライバルのノースフライトも孫世代(ミスキャスト経由のビートブラック)天皇賞春の勝ち馬を出す。
アニメ版
1期OVA「BMWの誓い」は駅伝の実況 (青嶋アナの逆輸入)。
2期は少しだけ。ブルボンを短距離路線に誘う。
アプリ1周年記念アニメでは、親近感を持たれたキタサンブラックがバクシンに絡まれていた。
まとめ
現実もゲームも極端ではあるけど、最速で駆け抜けるスピードの天才。
距離別最強馬論争、アンケートはステイヤー、中距離、マイラー、スペグラ論争だと意見分かれるが、最強スプリンターのみはバクシンオーが約20年も驀進。ロードカナロアが出てきて、やっとどちらかのレベル。
競走馬、種牡馬として平成を驀進。
今でも孫世代で名前多いサクラバクシンオー。キタサンブラックもバクシンオーのスピードが引き継がれている。
でも長距離でバクシンオー血統の馬券買いたくない。