原作ほぼありません!ウマ娘アグネスタキオン ストーリー元ネタ解説

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ウマ娘育成ストーリー元ネタ解説、(ウマ娘に関連したりしなかったりの)競馬記事。育成方法とかお勧めSSRはよくわかりません。

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ウマ娘ストーリー(一覧)

本記事は4戦で伝説になってしまった「アグネスタキオン」解説です。

生涯レース時間わずか8分少し、原作少なすぎ問題。史実の4戦、対戦馬その後(ジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェら)の活躍、タキオン種牡馬時代を解説。

そのためウマ娘ではIf三冠要素子供っぽい変な研究者になってしまう。ただウマ娘「競走馬の魂を受け継いで夢に向けて走る物語」の重要な役回りを担う。

その辺りも含めてストーリへの元ネタ反映解説。

 

ウマ娘 アグネスタキオン キャラクター

 

<ウマ娘 キャラクター>

・誰もが認める素質の高さ

・競技者であり研究者

・奇抜な研究者

 

モデル馬から元ネタ、理由解説

 

素質の高さ

母が桜花賞馬アグネスフローラ、祖母がオークス馬アグネスレディ。父は当時の絶対的種牡馬サンデーサイレンス。1歳上の全兄がダービー馬アグネスフライト。

当時の日本国内で考えうるほぼ最良の血統

 

競技者であり研究者

ウマ娘について研究に没頭するウマ娘。あまりトレーニング、レースに出たがらない。モデル馬から考えれば、

・4戦で早期引退、種牡馬として後の日本競馬界に貢献、外部的な存在を反映。08年リーディングサイアー種牡馬。

当時の競馬関係者、ファンが見た未来が反映。アグネスタキオン自体が魅力的な研究対象(想像、可能性)。僅か4戦で見せたパフォーマンス高さ、破った相手が後に世代を超えて現役トップへ(マンハッタンカフェら)、種牡馬としても08年リーディングサイアー獲得。

 

奇抜な研究者

・金持ち、不良キャラに並ぶ、置いてた方が便利で話を動かしやすい。

・典型的なその後の未来、Ifを見たいモデル馬ゆえにCygamesのメッセージ役

「女の子がウフフキャッキャ萌え擬人化」「競走馬の魂を受け継いで夢に向けて走る物語」

上記後者の話をする際の客観的な語り役、ウマ娘定義を均すキャラクターあと前者説明で馬主(だいたい偉い人)にウマ娘化許可取りに行きたくない。

 

ウマ娘 ~クラシック期 ストーリー

 

実験厨、走る気なし、問題児、駄々っ子

 

出会った時のタキオン。なぜか専用ラボがあり実験に熱中、トレーニング・模擬レースに来ない、研究目的で他ウマ娘を被験体にしようとする、ボヤ騒ぎ・トレーナーを発光(青、黄緑など)させる、お弁当を作らないと駄々をこね出す。

 

一応、日本競馬血統の結晶みたいな存在がモデル馬。

 

~皐月賞迄

 

王道クラシック、古馬戦線が設定。ただやる気「普通」以下で皐月賞に出走すると日本ダービー → NHKマイルCに目標変更、セルフ三冠阻止。

 

素質は非常に高く、それゆえに問題児でも退学寸前ギリギリで済んでいた。

タキオンの研究対象はウマ娘の発展、可能性、進化の追求なので、自分の身体も研究対象になる。あまり熱意が自分に向かないだけで潜在的な走る本能は高い。

デビュー前時点でシンボリルドルフと併走するとほぼ同等の走りを見せる。

 

そんなタキオンの素質に惚れ込み、ウマ娘の限界の果てを見たいがためにトレーナーはタキオンの私物を奪い飲み込む。自ら被験体、トレーナー(兼お弁当係)に申し出る。ついでに発光してしまう。

やる気はなく実験優先だが何だかんだでトレーニング、レースは出てくれる。

 

皐月賞以降

 

しかし皐月賞以降はどこか煮え切らないタキオン。次走はタキオン次第、「プランA」「プランB」など独り言が多くなる。

 

ただ日本ダービー後に発表された月桂杯、各世代のトップクラスを集めた架空の最強決定戦(おじいちゃんがコンビニ前でよく飲んでいるアレではない)に招待、出走が決まると途端に本気でトレーニングを始めるタキオン

ウマ娘の限界の果て、本気のタキオンを一緒に見れるトレーナーはウキウキ♪ が止まらない

しかし急遽タキオンは出走を取り止める

元々の菊花賞出走へ変更。マスコミから「出走者として責任感がない」「問題児」「トレーナーを被験体扱い」「お弁当をつくらないと怒る」などバッシング集中。

半分合っているが、月桂杯出走取り止めの理由を話すのはまだ先と教えてくれない。

 

菊花賞後の真実

 

菊花賞好走で世間のバッシングは少し落ち着く。

そして月桂杯出走と取り止めの理由についてトレーナーへ語るタキオン。

 

現実のタキオンと同じく天性のスピードを持つと同時に脆い脚のウマ娘。見立てでは皐月賞辺りで故障、限界になる。そのため2通りのプランを事前想定。

プランA:自らの脚を補強、トゥインクルシリーズを走りきり、ウマ娘の限界の果て(発展、可能性、進化)を見る。

プランB:上記で自分の脚が持たない可能性が高く他ウマ娘を研究対象へ(同期マンハッタンカフェ固有ストーリーではプランB、カフェが対象になる)。トレーニングにやる気がないようにみえたのは脚の問題。月桂杯出走で他ウマ娘の価値の高いデータを取って選手生命を終わりにする予定

 

ただダービー後の「一緒にウマ娘の限界の果てを見たい」トレーナーの想いがタキオンのウマ娘の持つ走る本能を刺激、可能性の低かったプランAに突き動かした。脚は持つようになりシニア期も出走可能。

この時期にはタキオンから被験体→助手→トレーナーと徐々に昇格。(ただお弁当はつくらないと駄々こねる)

 

史実解説 ~クラシック期 (4戦)

馬齢は2000年改正表記にしています

生誕~デビュー戦

 

僅か4戦、レース時間が計10分もない。原作が本当にない。ポニーキャニオンが出していた競走馬DVDは尺調整でナレーション長め、母アグネスフローラ桜花賞レースを入れられてしまう。

 

前述通り父サンデーサイレンス、母アグネスフローラ。98年生まれの牡馬。デビュー半年前に全兄アグネスフライトがダービー勝利。

 

00年12月に阪神2000M、デビュー戦。同レースにボーンキング(96年ダービー馬フサイチコンコルドの半弟)出走、調教も微妙な出来のため3番人気評価。3コーナーから捲って進出、3ハロン33.8秒、2着に3馬身差の勝利

当時の阪神競馬場形態、馬場(冬で状況も良くない)、デビューした馬が33秒台はほぼ出ないタイム、注目を浴びる。

 

ラジオたんぱ杯3歳S

 

当時はGⅢ、現在の2歳GⅠホープフルステークス(阪神2000M)。

なぜか2番人気。理由は京都、阪神2000Mを連続2歳レコード勝ちしたクロフネ。更に札幌2歳ステークスのレコード勝利馬ジャングルポケットも出走(3番人気)。後のGⅠ馬、人気種牡馬が揃ってしまう。

前走と同じく3コーナーから捲り、2馬身差以上の快勝。クロフネの2歳レコードを僅か3週間で更新。2着ジャングルポケット、3着クロフネ。

ケチをつければジャングルポケットは東京競馬場向き、クロフネは後に芝2000M以上GⅠ勝利なし。ただ問題なのはタキオンが鞭を使っていないどころかほとんど馬なり、本気で追っていない。完全に2頭を子供扱い。

 

弥生賞(GⅡ)

01年皐月賞トライアル。3着まで皐月賞出走権があるのに8頭しか集まらない。理由はタキオンが出走するから。

不良馬場開催。タキオンは3番手で競馬、先行。ほぼ馬なりで5馬身差圧勝。2着ボーンキング。

マンハッタンカフェも出走して4着。ただ本格化前、前走からマイナス20kgで体調が良くなかった(次走も更にマイナス16kg、その次がプラス46kg。400~500kg競走馬としても変動しすぎ。カフェの固有ストーリーにも反映。)

 

01年 皐月賞 (GⅠ)

 

タキオンの単勝1.3倍、支持率59.4%の圧倒的人気(皐月賞歴代1位 51年トキノミノル 73.3%(俊川たづなモチーフ説馬 2位 06年ディープインパクト 63.0% )。ほぼレジェンド支持率。

5番手追走、残り300M辺りで先頭に立ち1・1/2身差の勝利初めて鞭を使ったレース(トウカイテイオー、ディープインパクトも皐月賞で初使用)。

2着ダンツフレーム、3着ジャングルポケット。この年までの皐月賞は外国産馬、クロフネは出走権自体できなかった。

タキオンにしては地味にすら映るレース。(前走の不良馬場から体調を崩し皐月賞までまともな調教をできていない話もあるが明確なソースなし)

 

現役 おしまいです

 

この後3冠が期待されたタキオンであったが、皐月賞後に屈腱炎発症、引退

母アグネスフローラも3歳春に屈腱炎で引退。他の産駒も脚元が弱い傾向。

 

これがよく言われるタキオンの僅か4戦で神話になった戦績。

 

対戦馬その後の成績タキオンの種牡馬時代などは後述します。

 

主要勝ち鞍

GⅠ 皐月賞(01年)

(レース名・グレードは当時準拠)

 

ウマ娘 シニア期 ストーリー

 

感情に着眼するタキオン

 

シニア期の年明けからいきなりトレーニング行う、研究対象が自分になるとやる気が変わるタキオン。

 

ウマ娘の限界の果て」について感情面が及ぼす影響に着眼。一見、感情・感性・スピリチュアル的なものは理系的研究者なので取り入れそうにないタキオン。ただ「別世界の魂を引き継ぐウマ娘」など明らかなオカルトも否定しない。

完全理論派がエアシャカール

逆に魂引継ぎ派はマンハッタンカフェ(というかカフェだけに見える幽霊・守護霊をお友達と呼ぶヤベえやつ)。タキオンのシナリオ延長線。ウマ娘の魂、引き継ぎ要因はカフェ固有ストーリーへ受け継がれる。

 

下記がウマ娘の存在(現実との関係)について深く言及されるキャラクター。おおまかな立ち位置、スタンス(ストーリー開始時で後の変化あり)。

 

世間の手のひら返し

 

昨年の月桂杯不参加影響ででいまだにアンチは多い。しかし大阪杯→宝塚記念→天皇賞秋で徐々に走りに魅了、ファンが増えていく。ウマ娘に多い一旦アンチからの手のひら返しシナリオ。

世間反応が分かれる、どちらつかずの反応パターンもあるが、タキオンシナリオのアンチはただのオセロ。

タキオン自体はそういった変化に興味を示す。

 

有馬記念 

・最終レース有馬記念前に打倒、ライバル宣言してきたマンハッタンカフェの覚悟。

・レース中にタキオンを鼓舞する声援。

・「一緒にウマ娘の限界の果てを見たい」とタキオンの脚の事情を知らなかったトレーナーの純粋な感情。

 

そもそも今タキオンが走っているのはトレーナーの感情が原因

社会的動物の根源である(他者の)感情に影響、後押しされて自分の感情も変化、ここまで走れて来れたと話すタキオン。「ウマ娘の果て」にはその研究が必要…というところで物語は終わる

お弁当を用意しない時の社会的動物根源

 

競走馬とウマ娘の連動・つながり

 

競走馬の魂を受け継いで走る真相

それはCygames、その時その時のさじ加減。

 

ただ後に追加されたストーリーで徐々に明かされていく。タキオンは研究者という立場ゆえに掘り下げ、客観的な説明役割が多い。

現時点では完全に明確にしていないが下記ストーリーが大きく関与。

 

マンハッタンカフェ固有ストーリー

父サンデーサイレンス(日本競馬の血統を根本から変えたモンスター種牡馬、実在馬同士の容姿がカフェに似ている)の影響を強く受けている。タキオンストーリーの倍くらいCygamesの気合が入っているので1回目育成時は意味不明シナリオ。このストーリーにタキオンがアドバイザーとして登場(プランB)。

 

エアシャカール固有ストーリー

モデル馬はタキオンの兄アグネスフライトのダービー2着馬。自作PCデータ算出でダービー着差(7センチ)、00年ジャパンカップ着順、01年天皇賞秋時の天候を半年以上前から算出可能、チートOS搭載。

 

メジロブライト固有ストーリー

メジロ家のほわぁ…超のんびりお嬢様。おぼろけに後のメジロ牧場解散を把握。(ここにはタキオンはノータッチ)

 

補足 メインストーリー5章 (サイレンススズカ編)

アプリメインストーリー5章で登場するタキオン

サイレンススズカが大逃げで圧勝を続ける時期。

 

タキオン役回り

・スズカへ研究対象として興味を持つ。

何か(モデル馬)から運命を引き継いで背中を押されている感覚を明言。

・トレーナーへスズカの今後の不安(モデル馬は98年天皇賞秋レース中に粉砕骨折、当日に安楽死)を忠告すること。

 

ちなみにメインストーリー内でその後、スズカが実際に故障を発症した場所で闇に包まれて動けなくなる → 光が灯り、背中を押され無事に1着でゴールして戻ってくる(分かる限りではトレーナー、ウマ娘の声が聞こえる)。

そのシーンはほぼジブリの世界観。作画班が沈黙の月火水木金土日曜日。無事に家に戻れていない。

 

タキオン、スズカに共通するのは、

・感覚的であるが当時の競馬ファン、関係者から見た日本競馬血脈を変える、従来競走馬にない異次元の走り、可能性。

・絶頂期で競走馬生命終わる。その先が見れなかったこと。

 

そのためこの2頭(2人)はウマ娘での扱いが上位になりがち。ウマ娘のIf物語の典型であり、競走馬生命を全うできなかったゆえにウマ娘の発展・可能性・進化の追求の象徴

 

史実解説  対戦馬その後、種牡馬時代

 

タキオンの対戦馬その後

 

タキオンに敗れた同世代馬は01年に古馬GⅠを3歳にして計3勝、一気に世代交代。ただ02年は遠征、怪我などでGⅠ数はそこまで伸びず。

種牡馬として活躍した馬も多い。

 

・ジャングルポケット(タキオンに2敗)

01年ダービー、ジャパンカップ馬。ジャパンカップでは3歳として初めて当時トップ、5歳テイエムオペラオーに勝利。しかし02年は得意の東京競馬場が改修工事の不遇。

種牡馬時はトーセンジョーダンなど計8頭のGⅠ馬を輩出。

クロフネ(タキオンに1敗)

NHKマイル1着、ダービー5着。ダートGⅢの武蔵野Sに出たら9馬身差、GⅠジャパンカップダートで7馬身差圧勝、どちらもスーパーレコード。

種牡馬時はカレンチャン、ソダシなど計9頭のGⅠ馬輩出。

マンハッタンカフェ(タキオンに1敗)

01年菊花賞、有馬記念馬。有馬記念ではオペラオーらに勝利。02年天皇賞春も勝利。その後、凱旋門賞後に怪我で引退。

種牡馬時はヒルノダムールなど計5頭のGⅠ馬を輩出。09年リーディングサイアー。

ダンツフレーム(タキオンに1敗)

皐月賞2着 → ダービー2着。02年宝塚記念勝利。

ボーンキング(タキオン3敗)

GⅢ 1勝。ダービー4着。

 

種牡馬時代

 

種牡馬入りした02年に父サンデーサイレンス死去。

07年タキオン産駒が4歳世代まで到達、サンデー産駒が4歳以上しかいなくなり2位躍進。08年にはダイワスカーレットらGⅠ馬が1年に4頭輩出、ついにリーディングサイアー獲得。

お互いのストーリーに深く関与はしないが親子のためイベントは多め。ウマ娘内でスカーレットは無意識で妄信、タキオンの悪評に憤慨する。事実のくせにスカーレットには何故か嫌われたくないタキオン。

 

ウマ娘 ダイワスカーレット ストーリー元ネタ解説

(別記事リンク)

 

現役時のスケール感、最大のライバル(サンデー)がいない時期、需要の高い芝マイル~中距離向き、軽快なスピードの遺伝が他サンデー産駒より優れていた。

しかし最大の弱点は脚元の弱さまで遺伝したこと。有力馬の早期引退、故障による能力弱化、それに伴う生産者の敬遠。

またサンデー産駒真打ちディープインパクトが種牡馬入り。有力牝馬がディープに集中する悪循環。

 

09年にアグネスタキオンは11歳で早逝。

産駒を多く残せなかった。GⅠ馬は計6頭輩出。

 

種牡馬順位 

(タキオン産駒に3歳馬がいる年のみ)

 

アニメ版

 

OVA「BNWの誓い」の駅伝走者で登場。スカーレットには意味なく抱きつく。

 

まとめ

 

・天性のスピード、日本競馬の未来を変える可能性があった競走馬。ただその引き換えに自身と産駒の脚元が弱すぎた。

 

・ウマ娘内でIfの未来を走るウマ娘

同時に女の子がウフフキャッキャするセーブ役、競走馬の魂を受け継いで夢に向けて走る物語の語り役

・お弁当にうるさいウマ娘 (よく考えたらウマ娘最大の長所はCygamesの実在競走馬への想いと表現力。女の子がウフフキャッキャしようが魂がどうとかあまり問題ではない)。

キャラ的にサプリメント辺りで済ませてほしい

 

 

 

 

 

 

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