本記事では実装直前の
・ウマ娘、ダイタクヘリオスとダイイチルビーがカップル扱いされる大きな理由5つ解説。
・現実のレースでカップル(ヘリオスがルビーに好意)だった理由、根拠を漫画(ウマ娘図面)で再現して解説。※カップルとされた理由はルビーにいいところを見せようとヘリオスが激走始めた、と思われたことがきっかけ。
そもそもの前提、2頭(人)はどんな馬(ウマ娘)?下記2つ
→ 補足的に検証、紹介します。
・ウマ娘では2人ともストーリー未実装時点
→ 現在までの登場シーンからルビー、ヘリオス関係は?
・ところどころで現役馬メイケイエール(真面目すぎて前に行こうとする)例えにヘリオスが類似例に挙げられる。
→ ヘリオスが本当にそういった馬だった(ルビーがいると更にそうなるのか)かどうか?
(本記事は22年12/15時点の状況です)
※別記事、下記があります。
ウマ娘 ダイタクヘリオス(真面目すぎた天才ギャル) モデル馬解説
(ヘリオス単独記事 リンク)
ヘリオス→ルビー カップル扱い 5つの理由
理由1.同時期のトップマイラー
同時期にマイル路線トップを争う牡馬・牝馬。
91年のマイルGⅠ2レースはお互い1勝ずつ、どちらも1,2フィニッシュ。共に87年生まれ、現年齢表記だと4歳。
マイル路線重賞を2頭で5勝、それ以外も含めれば計7勝。
2頭の91年マイル実力がズバ抜けている。
左:ダイタクヘリオス 右:ダイイチルビー
理由2.ヘリオスがルビーのいるレースで好走
いかにも「普段はふざけた走りの牡馬ヘリオスが牝馬ルビーにいいところを見せたい」感。好走を続ける。
(2頭のレース内容、結果、漫画(ウマ娘)は後述します)
更に91年後半シーズンにヘリオスの恋敵、ルビー側が好きだったのでは?と言われるケイエスミラクル(ウマ娘化)も登場するベタ王道。
ガチでいい人、イケメン (ヘリオスと関係良好)
理由3.単独でも人気が高い
それぞれが単独で人気ホース。
・ダイタクヘリオス
牡馬。今で言えばメイケイエールの性格。前の馬を抜かしたくて変な走りになる、ただエールより一生懸命イメージは少なくふざけている、ネタ馬の印象。(一応GⅠ2勝馬)
当時はSNS等もなく「真面目すぎて抜かしたい」があまりフューチャーされず。
レース、調教以外は大人しい、真面目な馬。主戦の岸滋彦騎手も普段は牛みたいと言及。
・ダイイチルビー
牝馬、超良血お嬢様。父トウショウボーイ、母ハギノトップレディ。特に母系は華麗なる一族と呼ばれ、ハギノトップレディは牝馬2冠馬。
当時の国内で考えうる最高の血統。1億円で落札、当時レート、牝馬(当時は牡馬に勝てない風潮強い、古馬で出れる牝馬GⅠがない)ということを考えれば破格値。
デビュー前から有名。ただ、牡馬相手にGⅠ2勝馬、実力も一流を証明。
※この2頭、91年有馬記念ファン投票ではルビー7位、ヘリオス9位の上位。スプリント~マイル活躍 → 出走見込み薄い馬は今より票が集まりにくい時代(ハガキ等の投票手間がかかる)。
ヘリオス出走。ツインターボのハイペース追走、マイラーに厳しい流れで5着健闘。
理由4.庶民とお嬢様のわかりやすい構図
今も昔もベタながら王道。庶民ヘリオスがお嬢様ルビーへの身分違いの恋。
「おそらく血統的にこの2頭の配合はない」とファンもわかっている。それでも庶民ヘリオスが奔走する姿が健気で儚く人気カップルへ。
結果的にはやはり配合されず。ただ夢の配合であり、競馬ゲーム「ウイニングポスト」では2頭産駒ファーストサフィー公式設定化。
→ (ルビーは関係ないが)実在ヘリオス最後の産駒名ファーストサフィー。また、ウマ娘ルビーの愛犬がサフィー。現実とゲームがごちゃごちゃ。
運命的、コーエーテクモ的な何か
理由5.漫画「馬なり1ハロン劇場」取り上げられる
よしだみほ著作の競馬擬人化、時事ネタ反映漫画。89年連載開始。
馬同士(人間とも)喋れる、意志疎通ができるのでレース内外の背景、深みを出した競走馬擬人化パイオニア作品。
ウマ娘のルーツみたいな作品。Cygames、ウマ娘制作側も(シナリオ構成など)意識しており、また記念イラストをよしだみほ先生から贈られるといった交流あり。
ヘリオス、ルビーのレースを「恋のマイル戦」シリーズ(ヘリオス → ルビー片想い)で取り上げたことにより2頭の関係知名度が当時の競馬ファンに広がる。
(逆に馬なり1ハロン劇場の方向性が定まったシリーズ。現在も名前を変えてWeb等で連載中。)
ウマ娘ルビー 他ウマ娘への接し方
現在、ヘリオス・ルビーともにストーリー実装前、
ルビーがどういったウマ娘で、他ウマ娘(ヘリオス含む)にどういった接し方をしているか簡単に説明。
今後ストーリー実装の軸になるパーソナリティ。
一般的には、
・華麗なる一族の使命、重みを相当な覚悟背負っている。周りからも近寄りづらい超一流家のお嬢様と思われている。
・ただ勝手にそう思われているだけで、頼まれた相手の要望には対応(ヤマニンゼファー併走、シーキングザパールが家に行きたい etc)。
あくまで個人の一族の想い、他者の考え方は別と捉えている。
・積極的に他者交流はしないものの、縁もゆかりもない怪我をした和菓子屋店主→代行してレジ打ち他、和菓子屋の営業を切り盛りする。
一族の嗜み(謎高スペック)。単に困った人を見過ごせない節はある。
ケイエスミラクルには、
・ルビーから話しかける、尊敬心もある。
・ミラクルが今まで救ってくれた(モデル馬の大病、脚の怪我ルーツ)への恩返し、懸命さ、覚悟にシンパシーを感じていると考えられる。
・同室であり、ミラクルは単純にガチの爽やかでいい人。
・他から気付かれていないルビーの脚の痛みを気付く → サポーターを渡す、ガチでいい人。
ヘリオスには、
・塩対応、というかほぼ無反応。
・理由は嫌悪というより、ほとんどが遊びの誘い、ノリの行動なのでルビーに適していない。ヘリオス側の行動に問題。
・一方でルビーの脚の痛み。ヘリオスも気付いており、気にかけられる。ルビーは戸惑いながらもヘリオスを意識はしている描写。
・ヘリオスははちみーを飲みながら自然と気にかける、ミラクルの性格と対照的。とりあえず2人はそれぞれの形でルビーを大切に思っている。
ヘリオス→ルビーは、
・とにかく好き。天使か何かと思っている。
・ヘリオスは楽しいのが一番、ノリで生きる、言い方次第では博愛精神の持ち主。それが余計にルビーへの一方的固執を浮き立たせる。
・ただルビーとの関係がうまく行っていない自覚あり。
・好意ゆえにルビーのことをよく見ている。ヘリオス本人は意図していないがルビー喋り方は完コピできる。
・「お嬢」と呼んでいるが本名覚えてない。
・ウマ娘内で好きになった理由、最初の接点などはまだ明かされていない。
ウマ娘 ヘリオス 現時点でわかること
次はヘリオスのパーソナリティ。
(今までの登場からわかる範囲のヘリオス)
・現時点はSSR登場なので大抵遊んでいる。
・ノリ次第の陽キャ、ギャル。
・ただトレーニングはちゃんとしている模様。周り(トーセンジョーダン、ヤマニンゼファー他)からも実力の高いウマ娘と思われている。
・メジロパーマーのストーリーでは距離適性を無視して体調を崩しながらもトレーニング、レース付き合う。他者(特にパーマーは大親友でもあるが)を大切にする性格。
・距離適性が長すぎたのは忘れていただけ。
・パーマーストーリーでは普段何をしているか不明だが、史実通りならマイルGⅠ勝利、スプリンターズS→有馬記念連闘などおかしなことをしている。
・根本的に「走ることが好き」。
・突き詰めれば、ノリという言葉で見えにくいが全てを楽しもうとする性格。ライスシャワーに誤って水をかけられても楽しんでいる。ただ学業は苦手と思われる。
※では、本当にヘリオスがふざけた走りをしている訳でなく、
・走ることが好き
・好き、真面目すぎたゆえに掛かる
・平成のメイケイエール、真面目すぎた天才ギャル
・そして史実でもルビー好意(好走)は本当だったのか
91年、モデル馬2頭の対戦レースから解説します。
91年 2頭が対戦した5レース
馬齢は2001年改正表記にしています
京王杯スプリングカップ
東京芝1400M(GⅡ)
ヘリオス、ルビーの初対戦(91年4月)
※この頃までのヘリオスの一般的印象
・掛かって前に行ったり、掛らなかったり。ただメイケイエールみたいな露骨な掛かり方しない。
・掛かっても勝つ、掛らなくても凡走。成績にムラが強い、気分屋。
・ポテンシャルは高い。2ヶ月前に武豊騎手が代打騎乗した時に重賞を5馬身差圧勝、「本気で走ればどれだけ強いのか」と言わしめる。
・大雑把にはイメージは気分屋だがポテンシャル高い。
・ルビーと初対戦時点はGⅠは勝っていない、もやっとした癖馬の印象。
京王杯SCでは完全に挙動のおかしなヘリオス。
・このレースで明確な「笑いながら走る馬」(掛かって口を割る)初披露、掛かる。
・正確には天性のスタートダッシュ先頭で掛かってしまう、謎掛かり。
とりあえずすぐに控えさせる。600M34.2秒、ハイペース気味なのにまだ掛かる(22年メイケイエール出走時より速い)。
・前を見て走らない
・一番意味不明なのは最終直線で急に真横見る → 急に斜行(妨害はしていない) → またまっすぐ走る
意味不明な箇所をレース図にすると、このようなイメージ。
(前の馬群を避けるための斜行にも見えるが、馬群から距離がありすぎ無駄な斜行、ルビーを見てからすぐのタイミング。)
結果はルビー1着、ヘリオス6着。
序盤の掛かりがルビー起因かわからないが、最終直線は完全にルビー追いかけてるヘリオス。好意が全国中継されるヘリオス。
また、笑いながら走る=口を割るほど前に行きたい闘争心。とりあえず本気では走っている、多分。
ここから笑う馬の冒険、そして恋のマイル戦スタート。
安田記念
東京芝1600M(GⅠ)
まずヘリオスは東京競馬場が苦手(92年後半に克服)。
異常なコーナリング技術、平均的に速いスピード持続が得意。瞬発力(瞬間的な爆発力)はない。
・東京はコーナー→直線(長い)→ゴールでコーナリングでの突き放しても直線で後続につかまる、コーナーで仕掛けるにはタイミング早すぎる。
・結局、直線の瞬発力勝負になりやすい、キレ負けする。しかも最高レベルGⅠの舞台。
このレースはルビー2番人気、ヘリオスは10番人気と低評価。1番人気は当時のマイルトップ馬、バンブーメモリー。
小雨で馬場の良くない、1000M57.6秒ハイペースだろうがいつものように先行するヘリオス。ルビー、バンブー後方待機。
4コーナー手前、大欅を過ぎて青いメンコで首をブンブン振っているのがヘリオス。ヘリオスは首を高く上げて走り、短足なのでバタバタ走るのも特徴。
問題は直線。物凄くダサい走り方ながら、なぜかバテない、というか伸びるヘリオス。このまま先頭でゴールする勢い。
ただルビーが坂を上りきった残り300M地点から末脚が一気に炸裂。ゴール前にヘリオスを差しきり1着。
バンブーの追い込みをクビ差しのぎヘリオスは2着確保。
(ゴール後、位置が近いこともあるがヘリオスはルビーに視線を向けている。疲れ切った状態でなんとなく哀愁。)
ヘリオス激走の要因はとりあえずハイペースで最後の瞬発力勝負になりにくかった。
(ただ翌92年も56.9秒ハイペース→6着。91年は謎の激走。)
これがヘリオスのルビーがいると好走した初レース。
高松宮杯
中京芝2000M(GⅡ)
高松宮記念の前身、GⅡ2000M時代の高松宮杯。夏のスーパーGⅡ、今だと札幌記念。
ヘリオスにとって辛いのは距離2000M。掛かるので距離が持たない、それまで1700Mまでしか勝っていない。
(あと安田記念後にルビーのいないCBC賞を使い、しれっと1番人気で5着に敗れるキツめローテ。)
ルビーにも同じことは言えるものの、3歳時に2000MGⅡ2着、2400Mオークス5着。ヘリオスに比べると実績もあり、1番人気。
このレースのヘリオスはそこまで掛かっていない。2000Mを意識、またこのレースは加用騎手が騎乗。主戦の岸騎手以外は折り合い重視でヘリオスに騎乗することが多い。
2番手追走から徐々に3コーナーで逃げ馬トーワルビー(岸騎手が騎乗)を捉えに行くヘリオス。
当時の中京競馬場は小回りで直線が短い。
そこがヘリオスの活路。得意のコーナリングで勢いそのままにゴールへ向かうしかない。また、ダイイチルビーも直線短さを意識しており3番手追走。
4コーナー直線手前でヘリオスは相変わらず外側見るよそ見、加用騎手は内側に視線。加用騎手が促すとヘリオスは「90度カーブ → そこしかない場所へイン突き → 先頭奪い急加速」見ていて意味のわからない器用さを見せる。
直線はヘリオス、ダイイチルビーの一騎打ち。徐々に迫るルビーをハナ差だけ残しヘリオス1着。
直線の短さとコーナリングでつけたアドバンテージが効いた結果。(おそらく90年代前半コーナリングが最も上手いGⅠ馬はヘリオス)
ちなみにこの高松宮杯。華麗なる一族、ルビーの母ハギノトップレディ、祖母イットーが制す。ルビーには3代制覇が懸かっていた。
よそ見しながら異様にコーナリングの上手い馬に3代制覇を打ち砕かれる。
このレース後に「馬なり1ハロン劇場」で恋のマイル戦シリーズ1回目が掲載される。世間に認知確立された関係、ヘリオス片想い。
スワンS
京都芝1400M(GⅡ)
ヘリオス、本来は天皇賞秋出走予定。しかし陣営がうっかりして天皇賞秋登録を忘れる、珍プレー。
仕上がっていたので何となく出たのがスワンS。
レースはおなじみ掛かって4コーナー先頭、失速9着。
急遽レース変更が響いたとも言えるが、このレースは負けすぎている。
ルビーには勝てない条件(後述)。
ただ5着前後に何だかんだで留まる、掛かっても本来は能力でカバーできる。
しかもこのレース、ヘリオス・ルビーの1歳下牡馬ケイエスミラクルがルビーを差し切り1,2フィニッシュ。
ミラクルはデビュー8戦目、このレース含めて3回目のレコード記録した快速馬。
更にルビーはミラクルに好意?、何か雑な週刊誌の見出しみたいな扱い。
ヘリオス → ルビー →ミラクル
結局、このレースはヘリオスがどういう状態かわからない、心境は人間側の妄想だが、レースも恋も負けた、残念な感じヘリオス。
ケイエスミラクルはアメリカ生まれの外国産馬。大病、脚の怪我で2度も危険な状態 → デビューできたこと自体が奇跡=ミラクルと名付けられる経緯を持つ。
そして走り方がカッコいい。口を割らない、よそ見しない、短足バタバタ走りしない、掛からない、無意味に前の馬を追いかけない。
完全に少女漫画の人気キャラ。ヘリオスはそもそも少女漫画に出てこない。
川に落ちそうな他人の携帯をズブ濡れなりながら救出
→後で濡れた自分が触ってすみません、とか言い出す
マイルCS
京都芝1600M(GⅠ)
1番人気は1.8倍ルビー。2番人気は4.3倍ミラクル。
ミラクルに1600M実績がない、前走はGⅡルビー斤量増が影響。ただ一騎打ちムードは変わりない。
他馬は10倍以上、ヘリオスは4番人気(11.8倍)で蚊帳の外。
このレースのヘリオスはスタート良く4~5番手集団に取りつく、首を上げて前に行かせてくれと言わんばかり。
ルビー、ミラクルは馬体を併せて中団待機。
ヘリオスは4歳以降、1600M以下でほぼ逃げていない。得意のコーナリングで抜き去る競馬多い。
ただこのレースのヘリオスは前を見て、真面目に掛かるよくわからない状況。岸騎手は速めのGoサイン、3コーナーで早くも先頭。
得意のコーナリングで加速を続け、「なぜそこで減速なく曲がれるのか」物理法則を半ば無視、スピード維持した急カーブでそのまま直線へ向かう。
直線はバタバタ走る(一応ピッチ走法)ヘリオス。
ルビー・ミラクルが迫ってくるが、ヘリオスの脚色も衰えない。そのまま2頭に2馬身差以上つけての1着、初GⅠ勝利。
追い込んで2着ルビー、3着ミラクル。
とりあえずはルビーを見返した形。
この5レースが91年恋のマイル戦。
半年前(京王杯SC)に一頭で癖馬見本市をしていた牡馬が、一頭の牝馬との戦いの中でGⅠ馬へ駆け上がる。
91.4月(初対戦)~91.12月 ヘリオス、ルビー戦績
(緑色が2頭対戦レース)
それからの3頭
・史実ケイエスミラクルはマイルCS次走のスプリンターズS中に故障発生、それが原因で死去している。
・ダイイチルビーはそのスプリンターズSで勝利、GⅠ2勝目。ただ翌92年の3戦は精彩を欠く、というより走りを放棄したような印象(ヘリオスとは3回対戦、1勝2敗)。前半シーズンに引退。
・ダイタクヘリオスは翌92年、2000M以上GⅠをメジロパーマーと2頭大逃げでレース破壊、マイルCSはしっかり連覇、引退レースはまさかのスプリンターズS → 連闘有馬記念出走。更に実力、個性に磨きをかかる。
結果的にルビーがいたから好走?
まずヘリオス単体で考えると本格化4歳以降、
・得意距離は明らかに1600~1800M、7戦6連対
・あまり得意でないスプリント寄り(1200~1400M)は7レース全て4着以下(大敗は少ない)。
・ちょうどヘリオス本格化時期とルビーとの対戦時期が重なった。
基本的にルビーに関係なく、得意条件では好走して、苦手条件では凡走している。
しかしルビーがいるとターニングポイント / 厳しい条件のレースで好走するのも事実。
・当時は苦手、完全本格化前に東京激走(安田記念)
・唯一の2000M以上勝利(高松宮杯)
・初GⅠ勝利(マイルCS)
さすがに馬同士のことなので断定はできないが、下記3点からヘリオスからルビーへは一定の好意はあったと考えられる。
・半年間で5回対戦、1,2フィニッシュ3回でお互い認知
・初戦の京王杯SCは牝馬が多数(イクノディクタス他)いたのにルビーへ関心。
・安田記念ゴール後もルビーを見ている
また、末脚では負けるルビーに勝つため、陣営はコーナリング含めた先行リードを意識していた(目標化)のは妥当なので、ヘリオス自体の成長へも影響。勝手に掛かっている面はあるにしても。
ヘリオスはルビーとの走りの中で成長、変な走り方の馬 → 変な走り方のマイル王に上り詰める。
<補足> 堅実、一生懸命 ヘリオス
ヘリオスは「走り方がふざけている」「掛かる(笑う)」「気分次第」「人気を裏切る」馬として有名。
先述のように本格化4歳以降、適性距離1600~1800Mの8レース成績は、
5-2-0-1
(1着-2着-3着-4着以下)
91~92年(4~5歳)ヘリオス戦績
(緑色が適性距離1600~1800M)
ほぼ連対。2着に敗れたのは苦手な東京コース2戦、4着以下も92年GⅠ安田記念のみ。
後に東京も92年秋の毎日王冠を逃げ切り日本レコード勝利、克服。
1600~1800M得意理由として推測できるのは、
・本質的には2000M辺りが得意な馬。
・掛かるので少し短い1600~1800Mに好走集中(4歳以降)。
・本来2000M以上スタミナはあるので掛かったマイナスもカバーできる。(短い1400Mでも先頭を奪えるので地力のスピードも併せ持つ)
1400M以下
・後続がヘリオスのペースに追走可能なので、最後に突き離せない、ただ大敗も少ない。生涯4着以下は計10回。内訳は下記。
4~5着:8回
6着以下:2回
・気合が入りすぎるのか、1400M以下で6着以下の2回はルビーと対戦した2戦のみ(京王杯SC、スワンS)が該当。
・2~3歳時完成前の1200~1400M好走は多い。
変な走り方・掛かっているが、あくまで前の馬を抜かさないといけない考え方、闘争心の表れ(平成のメイケイエール)がそうさせる。
距離別 ヘリオスのテンション
ただ2000M以上はさすがに掛かった状態では終盤にスタミナが持たない、
自身が負けるのはともかく、変なレース展開になる、レースが破壊。
(パーマーはヘリオス同走3戦でGⅠ2勝と相性がいい。)
※Cygamesからヘリオス推されすぎ問題
下記はヘリオス、ルビーをCygamesが推す動き。
・ウマ娘舞台化。ヘリオス、ルビー、ケイエスミラクル、ヤマニンゼファーの声優さんが出演。
・リミックスCDの宣伝キャラクターにヘリオス抜擢。
・メジロパーマー育成ストーリーしていると「あれ、ヘリオスも担当してたっけ?」と思うくらい出てくる。(ルビー実装発表の3ヶ月前)
トレーナー、担当パーマー、なぜかヘリオス in 函館合宿
Cygamesの競走馬擬人化の意地、気合の表れ。ヘリオス、ルビーは30年以上カップル(片想い)、擬人化の礎、象徴のような競走馬。
元々がドン引きするくらいディテール好き・競走馬愛情強いため、その象徴のヘリオス、ルビーに対する想い入れは強い、重要ウマ娘と位置付けが伺える。
また、敢えてウマ娘実装を遅らせている。
ウマ娘リリース時の初期ウマ娘、現在(22年11月末)もストーリー実装されていないヘリオス。完全に時期を見計らっている。
Cygamesがルビー実装の目処がついたところで逆算が伺える。あとはヘリオス、ルビーの舞台化(23年1月)前後。
他に初期ウマ娘で実装されていないのは、
シンコウウインディ(おそらく同時期ライバルウマ娘の不在)、ツインターボ(商戦時期リーサルウェポン)、イクノディクタス(理由不明)。
まとめ
ウマ娘の基本プロット、
・競走馬の擬人化
・この2頭が意思疎通できていたら…
30年以上前に既に完成させていたヘリオスとルビー。
当然、人間側の解釈で成り立ってはいるが、そうさせた史実2頭の個性・実力・魅力が豊かなレース。
30年を超えて再現される、競馬ガチ勢のウマ娘製作陣のストーリーが見どころ。Cygamesの本気。
競走馬ダイタクヘリオス号へ
ヘリオスとの出会いはよく覚えていません。
リアルタイムではないので。
おそらく馬なり1ハロン劇場、90年代に多く出版された競馬本中古、産駒ダイタクヤマトとかその辺りで何となく知っていた。
その後がGallopの出していた名馬シリーズの中古。確か300円くらいで雑に並べられていました。
まあ名馬って感じでもないし、個性派としてはツインターボ、ナイスネイチャの方が知名度高いし。500円なら買ってなかったでしょう。
ダサい走り方、意味がわからない、どこか世の中を舐めた雰囲気、馬生が珍プレー、ポテンシャル高い。見る度にあなたの走りが好きになり、競馬自体が大好きになりました。
一番の理由は「なんと言われようと俺は俺の走りをする」意地っ張りな、そんなところに魅かれたと思います。
あなたの影響でろくなことがありません、でもあなたと会えたから後悔なく生きれてます。
私の方角を指し示す太陽、大概変な方向へ連れていかれる。
直接会ったのは一度だけ。普通は引退馬見るには北海道中心に組むのに青森県にいないでください。困ります。
「ぬぼー」としたべコがいると思ったらヘリオスでした。元々の性格、高齢ということもあったでしょうが、その態度で馬生珍プレーは消えません、誤魔化さないでください。
12月12日であなたが亡くなって14年。
世の中はその間に大きく変わりました。競走馬がみんな女の子になりました。あなたはパリピなギャルです。あなたの走りはなぜかパリピなギャルに引き継がれました、いつも笑う女の子。
競走馬はルビー含めて一緒に走った馬はほとんどいません。競走馬の寿命とは言え寂しい。
でもヘリオスの走りは絶対に消えない。
パリピなギャルになったけど心配しないでください、競走馬を愛する人たちなので。
でも元気なネイチャを生耳チアガールにしてました。生耳チアガールがどういう扱いか知りませんが。というかヘリオスはネイチャに謝ってください。92年天皇賞秋、被害者の会。
まあとりあえずヘリオスへの大歓声が消えないのと同じように、これからも競走馬は何度でも夢を見せてくれる。
今までは個人ブログ形態でしたが、私も何だかんだで伝える側へ移ります。
競馬の立場はあなたたちが相当引き上げてくれましたが、それでも安易なギャンブルという認識は残ります。そういった認識、非難する人に構う意味も時間もないので無視。別に地位向上とかはしません。
ただ、なんと言われようとあなたの走りは消させない。
いつかヘリオスをもっと鮮明に。ただダサく伝えてやろうと思います。
一番好きな競走馬
バタバタと先頭を駆け抜け続ける
2022年12月16日