本記事は超良血「ファインモーション」解説です。
絶対安全のアイルランド王族のためレースに出走できないファインモーション。実際に現実でも競走馬になれない運命もあったモデル馬、ファインモーション解説。
アイルランド殿下(ラーメン好き)にされた理由を元ネタ(超良血、半兄ピルサドスキー、当時クラシックに出られなかった戦績etc)からゆるゆるローマの休日感ストーリーへの反映理由紹介です。
こういった方にお勧めの内容。
・競走馬時は知らない
・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…
・王権に屈したい
ウマ娘 ファインモーション キャラクター
<ウマ娘 キャラクター>
・アイルランド王族殿下(次期プリンセス?)
・ラーメン大好き
・元々留学でありレース出走目的ではない
モデル馬から元ネタ、理由解説
アイルランド王族殿下
アイルランドから輸入され、なぜ日本で走っているのか分からないレベルの超良血馬のため。父デインヒル、母Cocotte (母父 Troy)、半兄にジャパンカップ含む日欧米GⅠ6勝ピルサドスキー。
(現実のアイルランドは共和制国家)
ラーメン好き
庶民感。好きになった理由は不明。
日本の文化・人達との思い出を大切にしている。
王族としての使命や品格は自覚しつつも、決して他人に横柄な態度を取ることなく、特別扱いされることも好まない。むしろ人当たりの良い、思いやりのある普通の女の子。
レース出走目的ではない
その良血から繁殖牝馬として輸入されたものの、現役競走馬として走ることは流動的だった。そのまま競走馬デビューさせずに繁殖牝の考えも馬主サイドにあり、そういった繁殖牝馬も多い。
~クラシック期 ストーリー解説
ストーリー デビュー前
ストーリー冒頭、テレビ「ご遊学中の殿下(ファインモーション)は、昨日、アイルランド大使館で開かれたパーティに出席され・・」
そして街に、繰り出したファインとトレーナーが偶然出会う。ファインとトレーナーとの出会いは緩めの「ローマの休日」世界観。
そこからイートインのお湯の場所教えて→ラーメン屋連れて行って→別れ際に無料替え玉券もらえます。お姫様の街案内、よくあるパターンです。
トレーナーと出会う前のファインは…
・安全絶対の身なのでレースに出走できない、全力疾走すらNG
・SP護衛がとにかく強固
・「一族と守るべき民たちの、永き繁栄と安寧のために尽くすこと、 それが私の使命。私の誇り。私が今、ここにいる理由。」とかナチュラルに言っちゃう娘。
「安寧」って言葉一生使わないと思う。
日本の保護者として危うく国際問題
レースに出たい気持ちを導いたトレーナーに(モニター越しの)父親と会話。「君が、ファインの本心を見出したトレーナーか」
(意訳 「走りたい気持ちを抑えて、王族の使命理解してた可愛い娘に何を吹きこんだんだね」)
と王権で詰められる。
※最終的に娘の気持ちを汲んだ父親から日本での3年間のレース出走許可をもらいました。
史実解説 デビュー前
馬齢は2000年改正表記にしています
伊藤雄二元調教師がその素質を見出してデビューへ。
(エアグルーヴ、ウイニングチケット、マチカネタンホイザ、ダイイチルビー等も同厩舎)
当時の成り行き次第ではそのままレースに出ない可能性があった。
デビュー ~ エリザベス女王杯
走りたい気持ち・憧れが叶い、3年間トレーナーと二人三脚でトゥインクルシリーズに挑む。
トリプルティアラ(牝馬三冠)、そして史実通りエリザベス女王杯を狙う。
目標レース
庶民的なのか王族なのか
・気心の知れたトレーナー
疲れがあってトレーニング変更を希望、「きさま~、私のお願いが聞けないと申すかっ!」
ファインもそこまで本気じゃない、わざとらしい演技。しかし強制トレーニング制限キャラ。
おそらく以前ファインのお願いを断ろうとしたらSPからの視線がすごいことになった説。
・エアシャカール
ウマ娘内で最も本音、ありのままの自分を出す。エアシャカールの内面にある優しさ、思慮を弄んでニコニコしている、楽しそうなファイン。
レースにファインを引き込んだ一因(シャカールが併走を挑発、走る楽しさ、熱さを知った)。一見ファインを邪見そうに扱うが、デビュー前から3年間での心の機微・移り変わりを早くから理解している。
ストーリー進むほどベストカップル賞候補へ。
エアシャカール 記事リンク
史実解説 デビュー~エリザベス女王杯
現役クラシック時(02年)の規定では外国産馬ファインにクラシックレース出走資格がなく、桜花賞・オークスは出走していない。
デビューから秋華賞、エリザベス女王杯まで6連勝で駆け上がり、一躍牝馬のトップへ。好位追走から早い上がりを使う、牝馬相手に圧倒的な差をつけるレースぶり。
史実と違うのは現規定(22年)であれば牝馬三冠はファインも出走可能。
・エアシャカール
史実でファインと大きな接点はない。エアシャカールが2歳年上。02年有馬記念で一緒に走った程度(ファイン5着、シャカールは引退レースで9着)。
シニア期 ストーリー 解説
エリザベス女王杯を走り終えたファイン、自分の想いに気づいてしまう、走ることの楽しさと愛していること。本来であれば知らないはずの幸せ。
ただ、彼女はアイルランド王族の身。父と約束した期限ははアイルランドに戻らなけらばならない。日本で走れるのはあと1年間だけ。
(モデル馬のデビューできなかった可能性、現規定でクラシックに出れたことなど、幸せな想い出が強まった)
全てが彼女の中の思い出でしかなくなる、未来には何も残らない、全部消えてしまう。
それでも彼女は運命と向き合う決意。
トゥインクルシリーズを走るウマ娘の一生の憧れ、
ファンの一生の語り草になる強烈な思い出になること。
残り1年間で唯一みんなの中に残る道。(最終目標レースは札幌記念、天皇賞秋、マイルCS、有馬記念から選択)
史実解説 シニア期ストーリー
・牡馬路線へ
エリザべス女王杯後、1番人気で有馬記念に臨むも、5着敗退。
4~5歳時は牡馬の壁は厚く牝馬路線時ほどは活躍できず、GⅠ勝利はない。それでも札幌記念(GⅡ)1着、マイルCS(GI)2着など善戦。
02年有馬記念苦戦した要因としてハイペースで先行する牡馬タップダンスシチーがいたこと。
牝馬限定戦では中距離で先行、末脚で抜け出すファインの勝ちパターン、レースペースはそこまで早くならない。
(ただ4歳以降はマイル中心、牝馬限定戦エリザベス女王杯に出走していないので気性等の問題で中距離を走らなかったことも考えられる。)
主要勝ち鞍
GⅠ 秋華賞、エリザベス女王杯(02年)
(レース名・グレードは当時準拠)
史実 現役引退後
元々の予定通り、繁殖牝馬へ。しかし、医学的理由により受胎が不可能と判明。そのため、ファインモーションの子孫はいない。
そのためか、ウマ娘のモチーフが牡馬は右耳、牝馬は左耳についている髪飾りがファインには両耳。
(あくまで医学的、染色体の問題で性別自体は牝馬)
現在(2022年7月時点)は功労馬として伏木田牧場で余生を過ごしている。
アニメ版
OVA「BNWの誓い」(アニメ1期の第4コーナー収録)に登場。
ファン感謝祭、模擬店でラーメン屋を出店。見せ所(湯切り的なやつ)は見せようとする度に、邪魔が入り見せられない。アプリしてないとお嬢様に親近感持たせるためのラーメンお姉さん(23)の印象。
エアシャカール ストーリー実装化
シャカール固有ストーリーが22年7月11日(ラーメンの日)実装。
記事 リンク
ファインモーションが頻繁に登場。時間軸シニア期終盤がファインのデビュー前後辺り。完全にファイン固有ストーリーを意識した連動内容。
補足 牝馬3冠 (トリプルティアラ)
3歳牝馬が目標とする3大レース
(1)桜花賞 阪神芝1600M
(2)オークス 東京芝2400M
(3)秋華賞 京都芝2000M (2021~22年は阪神開催)
牝馬に対して、牡(オス)馬は皐月賞、日本ダービー、菊花賞が3冠。
ただ、モチーフ馬が牡馬、牝馬でも「ウマ娘」なので、性別を分けたレースはどうしても曖昧になりがち。
イギリスのレース(クラシックレースと称されます)を模倣とした牝馬が3歳時のみ出走できる3大レース日本版。
秋華賞はクラシック扱いではない(イギリスに該当クラシックレースがなかったため)。牝馬クラシックレースは桜花賞、オークス。
まとめ
ファインモーション ストーリー
・多少ゆるめのローマの休日
・残り1年間の激アツ、ラストスパート展開
・本来、競走馬として走ることがなかった過去、現役競走馬として走る楽しさを知った今、そして20年経った史実現在でも尚、刻まれるファインモーション。
→留学中の限られた時間の中で、日本競馬ファンの思い出に残るため奮闘する物語。