ウマ娘 サイボーグ改造理由 ミホノブルボン ストーリー元ネタ解説

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ウマ娘育成ストーリー元ネタ解説、(ウマ娘に関連したりしなかったりの)競馬記事。育成方法とかお勧めSSRはよくわかりません。

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ウマ娘ストーリー(一覧)

本記事はサイボーグウマ娘「ミホノブルボン」解説です。どこな微妙に残念なサイボーグウマ娘。

なぜサイボーグ設定なのかモデル馬から理由解説。

 

モデル馬ミホノブルボン

・スパルタ教育→肉体改造→サイボーグ

・同じラップで逃げる→精密→サイボーグ

当時の状況、戦績、戸山厩舎、エピソード etcからウマ娘ストーリーへの反映理由紹介です

 

こういった方にお勧めの内容。

・競走馬時は知らない

・馬券を買うけどウマ娘はそこまで…

・スタミナなければ無理やり鍛えたらいい

 

ウマ娘 ミホノブルボン キャラクター

 

<ウマ娘 キャラクター>

見た目、喋り方がサイボーグ、機械的

・スパルタ特訓

三冠ウマ娘への夢

 

モデル馬から元ネタ、理由解説

 

見た目、喋り方がサイボーグ、機械的

現役時から異名が「サイボーグ」

理由は鍛えられた完璧な肉体、精密なラップで逃げる姿がサイボーグのようだった。

 

スパルタ特訓

スパルタ教育、坂路調教、鍛えて馬をつくるが信条の戸山為夫厩舎で鍛えられた、その調教をこなしたことから。

 

三冠ウマ娘への夢

元々はスタミナがないブルボン → スパルタ調教で頭角 → 本来は難しい3冠最終戦 3000M菊花賞へ挑んだ史実

戸山調教師は「最高傑作はミホノブルボンと」語る、ブルボンの三冠挑戦翌年に死去。戸山調教師の集大成のような馬。

ウマ娘ミホノブルボンが三冠ウマ娘を目指すきっかけは(元ウマ娘トレーナー)父親との約束。

戸山調教師とウマ娘ブルボン父親が重ね合わせ。

 

ウマ娘  ~クラシック期 ストーリー

 

残念なサイボーグ要素搭載 (かわいい)

 

SFロボットアニメのような勝負服。ガンダム、マクロスみたい 。

トレーナー呼称がマスター、ステータス・オペレーション等を言葉にする。また「○○正常値に推移」・「ナレッジが見つかりません」・「露店数約90、うち遊戯は9パターン」話し方Siri要素搭載普通に言えばコミュニケーション苦手、感情表現が乏しい

よく見ると人間味が見え隠れする女の子。コミュニケーション、感情表現は苦手だけど、三冠の夢にスタミナ不足の壁を克服しようと努力するウマ娘

完璧でなく本質的に幼い

というか機械としても残念なブルボン

 

<残念な幼さ具合>

・「オペレーション、羊カウント(寝るときに羊数えるあれ)の失敗」悲しそうな顔で寝不足を訴える。

・見た目が機械っぽいくせに、機械類を触ると壊してしまう。

・部屋のうさぎ人形に留守ミッション(留守番)を与えてしまう。

・「ステータス、万事休す」という声に出して読みたい日本語。

 

ミッション「目標レース」

 

ルーツ  父親の元で幼少より猛特訓

幼少より元ウマ娘トレーナーの父親の元で鍛えられる(巨人の星みたいな境遇)。

また自分の意思が弱いのも彼女の特徴ではあるが、「三冠ウマ娘」の夢だけは譲らない。理由はその夢を父親に告げた時に、父親が嬉しそうな顔をしてくれた思い出から。やっとあったよ、人間味エピソード。

 

トレーナーに不思議な父親と近さを感じるブルボン。

適性はウマ娘内でも長距離は抑えてあるが、三冠ウマ娘、皐月賞・日本ダービー・そして3000Mの長距離菊花賞に挑む。

 

総合すると努力家であり、幼さの残る、残念なかわいいブルボンが三冠クラシック路線に挑むストーリー。

 

史実解説 ~クラシック期ストーリー

馬齢は2000年改正表記にしています

鍛えて最強馬をつくった結果

 → 筋肉ダルマサイボーグの出来上がり

 

89年生まれの牡馬(父マグニテュード 母カツミエコー)。

お世辞にも一流とはいえない血統、父マグニテュードは桜花賞馬エルプスを輩出するなど基本的に短距離、スピード型の種牡馬。

幼少時はおとなしい、牡馬の割に可愛らしい顔。群れからポツンと離れることの多い性格だったとのこと。

 

スパルタ教育、栗東の坂路調教、鍛えて馬をつくるが信条の戸山為夫厩舎に入厩。巨人の星、星一徹並のトレーニング(2歳で坂路4本、古馬でも相当数)でブルボンはおとなしさ、顔の可愛らしさはそのままに筋肉増強

もはや2歳馬でない肉体改造を受ける、異名がサイボーグたる1つの所以。

デビュー後、3連勝で当時2歳№1決定戦、朝日杯を勝利

 

スプリングステークス~日本ダービー

 

しかし、ブルボンは血統から距離延長が危惧されていた。実際、朝日杯(1600M)も2着馬に詰め寄られる僅差。陣営にもブルボンには本来スタミナがない、クラシック(2000M以上)は難しい見解はあった。(巨人の星、星飛雄馬が本質的に球質軽い弱点とだいたい同じ。)

皐月賞の前哨戦、スプリングステークス(1800M)では上記懸念から生涯唯一の2番人気。ただ、逃げて7馬身をつける化け物、圧巻ぶり。(このレースは4着ライスシャワー、5着マチカネタンホイザ、12着サクラバクシンオー、後に各々の得意距離で花開いた名馬が揃う。) 

その後、皐月賞(2000M)を2馬身半差、日本ダービ(2400M)を4馬身差、逃げ切りでの2冠達成

 

戸山為夫調教師の信条 (意訳)

 

スタミナ不足は調教で克服可能

同じラップで走り続ければ勝てる (精密ラップもウマ娘サイボーグの所以)。

もはやダビスタ、ギャロップレーサー理論。

 

ただ最高傑作ゆえにブルボンは実現。下記は92年ダービーのラップタイム。(東京競馬場 馬場状態:稍重)

2400Mで逃げ馬は大抵スタミナ温存でどこかで緩める、遅くなるがほぼ12秒前半の精密ラップ。(そのためウマ娘内で時間、距離の正確な把握が可能)

 

戸山厩舎のスパルタ調教で故障馬は多く、現在でも批判はある。ただ有力厩舎に有力馬が集まり素質で劣る馬が多い、馬の余生のためには強くする(勝つこと)必要、ブルボンも菊花賞(3000M)は走りたくない/人間のエゴである発言等は留意。

 

ウマ娘 サクラバクシンオー ストーリー元ネタ解説

(一方でスピード全振りした同期馬の別記事リンク)

 

8年ぶりの3冠馬挑戦

 

菊花賞  ライスシャワーとの戦い

 

前哨戦の京都新聞杯も勝利。無敗の3冠馬に王手をかけ菊花賞(3000M)に挑む。そこに待ったをかけるのが日本ダービー2着、京都新聞杯2着、関東の黒い刺客ライスシャワー。ブルボンと違い長距離血統、後に3200Mの天皇賞(春)を2勝する名ステイヤー。

左 ブルボン  右 ライスシャワー

 

本番ではライスシャワーの徹底マークを受け、またキョウエイボーガンが逃げを打ち、レーススタイルを崩される形。最後の直線でライスシャワーに差される。

それでもマチカネタンホイザを抑えて意地の2着。3冠馬には惜しくも1・1/4馬身差届かず。

 

菊花賞後、ジャパンカップ調教中にブルボンは故障発生、休養に入る

 

ウマ娘  シニア期 ストーリー

 

シニア期  オペレーション

 

三冠の夢の後、新しい夢に出走。

シニア期目標レースは菊花賞より長い、メンバーの揃う3200M天皇賞。現実は怪我で回避したしたジャパンカップ。グランプリ有馬記念。

(情操教育と併せて)トレーナーと挑んでいくブルボン。

最終目標レース、グランプリ有馬記念勝利後のブルボン表情はハイライトであり、是非スクリーンショット

 

同期がだいたいヤバいやつ

 

89年生まれ92年クラシック世代が同クラス

ブルボン、マチカネタンホイザ(注意力散漫)、ニシノフラワー(完全に小学生)、ライスシャワー(引っ込み思案なのに鬼が宿る)、サクラバクシンオー(最もヤバいのに学級委員長)が同クラスはヤバい、極力自習にしていたい。

 

実家呼び出し オペレーション

 

その後、ブルボンが実家に一緒に来てほしいと言われ、連れていかれるトレーナー

・発端は元ウマ娘トレーナーの父親たっての希望(ほぼトレーナーとブルボンの関係性)。

・両親から見ても情緒面に不安のあったブルボンの成長を喜んでいる。

・ブルボンいわく「父親に似てるけど違いました、たった一人のとても大切なマスター。」

外堀オペレーションを無意識でこなすブルボン。ライスシャワーばりのマークされているトレーナー。

 

史実解説 シニア期ストーリー

 

復帰に向けて

 

復帰を目指したが相次ぐ故障、再発で目途が立たず、菊花賞から約1年2ヵ月後の94年年明けに引退。他世代と対戦していないが唯一敗れたのはライスシャワー。

 

また戸山調教師はブルボン菊花賞翌年に病気により死去。

戸山厩舎の解散、移籍したレガシーワールド(ブルボン同期)は93年ジャパンカップ制覇、フジヤマケンザン(ブルボン1期上)は海外重賞勝利など戸山調教師の亡くなった後にも活躍。

 

主要勝ち鞍

GⅠ 朝日杯3歳S(1991年) 皐月賞、日本ダービー(1992年)

(レース名・グレードは当時準拠)

 

アニメ版

主に2期の7、8話がブルボンとライスシャワー回(1993年 天皇賞(春) )。

この頃の彼女は三冠の夢以降、ライスシャワー導き役のためか、割と感情表現が豊か。この話は神回、神回バーゲンセール。

 

備考  牡馬三冠

 

3歳牡馬だけが出走できる世代最強決定レース

(1)皐月賞 中山芝2000M 

(2)日本ダービー(東京優駿) 東京芝2400M

(3)菊花賞 京都芝3000M  ※2021~22年は阪神開催

 

イギリスクラシックレース模倣して創設。格言は皐月賞は速い馬、日本ダービーは運がいい馬、菊花賞は強い馬が勝つレースという格言。

 

→現在は昔と状況も変化しており、下記の傾向気味。

(1)皐月賞:器用で持続的スピードがある馬。中山2000Mがトリッキーなコースで紛れが多い、コーナリングなど器用なレースセンスが必要。

(2)日本ダービー:実力差が出やすい。東京の直線が長いためスタミナ+キレ味のある瞬発力必要。3冠、全レースの中で最も競馬関係者から重要視される。

(3)菊花賞:基本的にはスタミナ勝負。3000Mを落ち着いて走る精神力も必須。昔よりは長距離レースは重要性が下降傾向(3冠王手のかかっていない馬は別レース選択することも多い)。

 

歴代の牡馬3冠は8頭。戦後では7頭(約10年に1頭の割合)

才能は勿論、調教技術、怪我をしない、運、距離への適応などが求められる。3つのレースは求められる適性が異なるので、圧倒的実力差も必要。

 

 

まとめ

 

一流血統でない、スタミナがないというハンデを努力、根性で克服した競走馬ミホノブルボン

現在では血統が劣る競走馬がブルボンのように世代のトップになることはほぼない。しかし「常識は敵だ」を体現。

(「常識は敵だ」は2011年皐月賞、JRA公式CMのフレーズ。使用されたレースはミホノブルボンの皐月賞。)

 

そういった背景に残念なかわいさが加味されたのがウマ娘ブルボン。

 

 

 

 

 

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