本記事はウマ娘された競走馬、現実でのウマ娘同士の対戦頭数ランキングを紹介します。
上位ウマ娘、そのモデル馬の特徴・エピソード・注目レースも解説。またランキング外の有名、個性強めな競走馬の対戦頭数・戦績なども紹介。
トップ5 競走馬(ウマ娘)
(頭数基準)
・ウマ娘化された(22.10/27時点)競走馬との対戦数
・同じ馬と複数回対戦の場合でも1頭扱い
4位タイ(同数で3頭) 14頭
(馬齢は2000年改正表記)
4位タイ
“笑いながら走る馬” ダイタクヘリオス
90年組(87年生まれ) 現役89~92年
・基本はマイル王者。ただ中距離以上にも出ているので対戦頭数増える。ダブルチャンス理論。
・本質はおそらく2000M前後馬。ただ確実に掛かる気性、ガス欠するのでマイルに良績集中。
・GⅠ参戦~引退 約2年。通算35戦。
・引退間際の連闘スプリンターズS→有馬記念、3頭追加。2週間で3700M走破。
・ダイイチルビーと恋のマイル戦、メジロパーマーとの2頭大逃げレースは芸術点高い。
対戦馬
バンブーメモリー、メジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマー、イクノディクタス、ダイイチルビー、ツインターボ、トウカイテイオー、ナイスネイチャ、ケイエスミラクル、ヤマニンゼファー、ニシノフラワー、サクラバクシンオー、ライスシャワー
ダイタクヘリオス ピックアップレース
92年 マイルCS
ナイスネイチャ、ヤマニンゼファー、イクノディクタス。他にシンコウラブリィ、ムービースターら個性的メンバー。
ヘリオスあっさり連覇。普段はバタバタ走るが京都3~4コーナリングは綺麗。
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4位タイ
“ドジッ子善戦ホース” マチカネタンホイザ
92年組(89年生まれ) 現役91~95年
・中~長距離GⅠ参戦期間が長い善戦ホース。ウマ娘化も多い前後世代のため上位。
・GⅠ参戦~引退 約4年。通算32戦。
・94ジャパンC 鼻血、94有馬記念 蜘蛛食べて蕁麻疹→その前後に予定メンバーと対戦、ランキング上は影響なし。
・GⅠ戦線に4年間いたものの怪我やローテがタイトでないため、出走回数は少なめ。
・4着率多さ。ただ馬券では意味がない。
全盛期(3~5歳)の4着力
対戦馬
メジロマックイーン、メジロパーマー、イクノディクタス、ナイスネイチャ、トウカイテイオー、ツインターボ、ミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ナリタダイシン、ヒシアマゾン、ナリタブライアン
マチカネタンホイザ ピックアップレース
92年スプリングS
ミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー。後にそれぞれの距離で花を開かせるメンバー、皐月賞トライアル、1800Mゆえに実現した対決。
タンホイザは中~長距離善戦ホースとして花開く。
理事長絶賛 ウマ娘 マチカネタンホイザ ストーリー元ネタ解説
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4位タイ
“私、あなたの夢が走ります” バンブーメモリー
88年組(85年生まれ) 現役87~91年
・スプリント、マイルGⅠ馬だが中距離も対応可能。ダイタクヘリオスと同じく出走距離の広さで上位。
・GⅠ参戦~引退 約2年半程度。通算39戦。
・同期オグリキャップとの89年マイルCSは名勝負、バンブー2着。
・対戦が難しいサクラチヨノオー(古馬時は89年安田記念、宝塚記念のみ)と対戦。90年天皇賞秋で同期ヤエノムテキ、メジロアルダン、バンブーの1,2,3フィニッシュは88年世代の底力。
・初代杉本清の夢。91年宝塚記念、最下位。
対戦馬
タマモクロス、ゴールドシチー、イナリワン、オグリキャップ、スーパークリーク、メジロアルダン、サクラチヨノオー、ヤエノムテキ、メジロライアン、メジロマックイーン、イクノディクタス、ダイタクヘリオス、ダイイチルビー、ケイエスミラクル
バンブーメモリー ピックアップレース
89年ジャパンC
オグリギャップと前走マイルCSで激闘後、なぜか守備範囲でないジャパンCに連闘参戦。しかも当時の馬場では考えられない2:22.2、破格の世界レコード決着に巻き込まれ15頭中13着。
オグリが連闘2着で空気扱い。ただ凱旋門賞馬キャロルハウスに先着、バンブー走破タイム2:24.2は90年代ダービー馬に5馬身差以上離せるタイム。
夢ハチマキ2つの理由 ウマ娘 バンブーメモリー ストーリー元ネタ解説
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3位 15頭
“10度の敗北を超えて血統を証明” キングヘイロー
98年組(95年生まれ) 現役97~00年
・超良血。でもクラシック走ったりダート走ったり短距離走ったり。
・GⅠ参戦~引退 約3年程度。通算27戦。
・距離適正が広いというよりは気性難から試行錯誤、色々なレースに出てしまった結果。キングというよりチャレンジャー。
・主戦は新人時代の福永祐一騎手。ダービーでなぜか逃げて惨敗。
・掛かり癖から短距離路線へシフト。11度目のGⅠ高松宮記念で念願の初制覇。その時の鞍上は柴田善臣騎手。
対戦馬
エアグルーヴ、シンコウウインディ、メジロブライト、メジロドーベル、シーキングザパール、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、ツルマルツヨシ、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ナリタトップロード、アグネスデジタル
キングヘイロー ピックアップレース
・2000年有馬記念
自身の引退レース。テイエムオペラオーの年間無敗のかかったレースでもありオペラオー包囲網で全馬マーク。ただキングは馬群が嫌いなのでずっと大外ぶん回し。
それでも上がり最速で4着。スプリントGⅠ馬が2500Mで4着、得意距離が最後まで不明。
・2019年高松宮記念
レース5日前にキングヘイロー死去。ミスターメロディ、鞍上福永祐一騎手で弔の勝利。着順が3→4→7→13→5(さよならキングヘイロー号)。高松宮記念内枠有利。
2位 16頭
“小さな頑張り屋” ライスシャワー
92年組(89年生まれ) 現役91~95年
・菊花賞、天皇賞春2回勝利のステイヤー。
・GⅠ参戦~引退 約3年程度。通算25戦。
・現役期間長さと有力馬が揃う有馬記念、天皇賞春、秋で対戦頭数増える。
・ミホノブルボン3冠阻止、メジロマックイーン天皇賞春3連覇阻止など1番人気徹底マーク。
・440kg前後の小柄な馬体。93年天皇賞春は打倒マックイーン、究極仕上げで430kg。馬ではない何か、鬼が宿る。天皇賞春の最軽量勝利記録。
・クラシックしか出ていないブルボンと対戦。ブルボンが生涯唯一先着されたのがライス。
対戦馬
メジロマックイーン、メジロパーマー、ダイタクヘリオス、イクノディクタス、ナイスネイチャ、トウカイテイオー、ツインターボ、ヤマニンゼファー、ミホノブルボン、マチカネタンホイザ、サクラバクシンオー、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ナリタタイシン、ナリタブライアン、ヒシアマゾン
ライスシャワー ピックアップレース
95年天皇賞春
マックイーン勝利から怪我もあり約2年間未勝利。GⅠ馬出走はライスのみだったが近走不振から4番人気。
ライスシャワーは残り1600M地点で自ら行く気を見せ、的場騎手も進出開始。残り1000M地点で既に先頭、超ロングスパート。相手馬マークではなく自らの意思で選んだ競馬。後続の追撃をハナ差残して復活の勝利。
現役期間の長さは種牡馬需要が見込めない(ステイヤーは需要がない、ライスに中距離実績がない)ことから。時代が違えば種牡馬以外の余生も考えられた。
1位 18頭
“ワイド” ナイスネイチャ
91年組(88年生まれ) 現役90~96年
・90年代前半、中盤を走った善戦ホース、有馬記念3年連続3着が有名。
・全盛期の3着率34%、使いようのない指標。3着以内率は78%、安定感と勝ちきれなさ。引退後に3着馬までが対象のワイド馬券の告知ポスター馬にJRAから任命を受ける3着力。
・GⅠ参戦~引退 約5年程度。通算41戦。
・2度の骨膜炎、2度の骨折で離脱期間も多かったが、メジロ90年組、同期トウカイテイオー、BNW、ナリタブライアン、マヤノトップガンらと走る90年前半~中盤の名脇役。
・2022年9月時点で34歳、存命サラブレッド2位。昭和、平成、令和を駆けるステイヤー。
全盛期(3~5歳)の3着力
対戦馬
イクノディクタス、メジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマー、ダイタクヘリオス、ツインターボ、トウカイテイオー、ヤマニンゼファー、ライスシャワー、マチカネタンイザ、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ナリタタイシン、ナリタブライアン、ヒシアマゾン、マヤノトップガン、サクラローレル、マーベラスサンデー
ナイスネイチャ ピックアップレース
・1993有馬記念
トウカイテイオー奇跡の復活レース。マチカネタンホイザにクビ差勝利して3着。91,92年はアタマ差と接戦に強い、1,2着馬には割と離される3年連続3着。
93年は現実も豪華メンバー、ウマ娘化も7頭(またアドマイヤベガ母のベガも出走)。
・2018年 天柔賞春
参考記録だがソフト競馬(競歩)でハルウララと対戦。タイム基準のため直接会っていない。ネイチャが失格負け、タイム基準より早くゴール到着。
年末の第二有馬記念ではキョウエイボーガン(1992年ライスシャワー菊花賞時の逃げ馬)とも対戦。
速めに進もうとするので現役時の掛かり癖が残る模様。また現役時に厩務員から使われなった名残で引き綱で制御しにくい。
ギャルゲー化の原因ウマ娘 ナイスネイチャ ストーリー元ネタ解説
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番外編 その他有力馬 対戦頭数
その他の有名馬、意外と対戦数が少なかった競走馬を紹介。
ステイゴールド(キンイロリョテイ)
97年組(94年生まれ) 現役96~01年
16頭
公式ウマ娘でないため参考記録。
90年代後半から21世紀初頭の善戦ホース。98~01年は天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンC、有馬記念の王道GⅠをほぼ出走。GⅠで2~3着で走る実力、でも他のレースでも勝てないので3年近く代表勝利レースが阿寒湖特別(現在の2勝クラス)、どこで走っても2~3着多め。
サイレンススズカ、98年黄金世代、テイエムオペラオー時代、ジャングルポケットとまで出走している。01年引退レース香港ヴァーズでGⅠ初勝利のハッピーエンド。
しかし手を抜いて走っていた疑惑。産駒が活躍しすぎて潜在能力は高かった風潮。ドリームジャーニー、オルフェーブル、ゴールドシップ、ナカヤマフェスタ、オジュウチョウサンら。
ゴールドシップ辺りも手を抜いていた節があり、手抜き競走馬の永久機関。いい意味でそうならないことを期待。
イクノディクタス
90年組(87年生まれ) 現役89~93年
12頭
「鉄の女」「恐るべきローテーション」怪我をせずに通算51戦、あらゆるレースに強行出走。
・デビュー前は重度の屈腱炎、しかし51戦怪我なく走る。
・91年(4歳)、約8ヶ月で12戦。92年(5歳)、約11ヶ月で16戦、恐るべきローテーション。
・93年(6歳)は日経賞6着→産経大阪杯6着→天皇賞春9着→安田記念2着→宝塚記念2着→テレビ愛知OP1着。距離・間隔が常識外、GⅠ好走、最後になぜかオープン戦出走は芸術点が高い。
もっと多いイメージがあったが、古馬GⅠに参戦したのが92年秋から約1年間のみ。
ウマ娘化された競走馬対戦、複数回対戦しても1頭の集計方法の問題(牝馬クラシック路線でダイイチルビー、オープンでメジロパーマー、GⅢでナイスネイチャと対戦するも後に再戦している)。
アグネスデジタル
00年組(97年生まれ) 現役99~03年
6頭
中央・地方・海外、芝・ダートで好走する異次元ローテンション馬。GⅠ6勝の内訳マイルCS、マイルCS南部杯、天皇賞秋、香港カップ、フェブラリーS、安田記念と理解に苦しむ。
意外と対戦頭数少ない。同時期ウマ娘が少ないこともあるが出走レース規模がウマ娘キャパを超えているのが最大の理由。
01年秋~02年春 ローテーション
記事リンク
スペシャルウィーク
98年組(95年生まれ) 現役97~99年
9頭
アニメ1期主人公。
98年黄金世代のダービー馬。古馬時代は天皇賞春・秋、ジャパンCを制した日本総大将。
頭数が伸びなかったのは4歳引退、GⅠ2000M以上のみ出走。
常にライバルだらけだった主人公気質。
トウカイテイオー
91年組(88年生まれ) 現役90~93年
9頭
アニメ2期主人公。
父シンボリルドルフ。クラシック2冠達成も骨折で菊花賞出走できず。現役中に4回骨折、何度も立ち上がる不屈の帝王。
現在であれば2、3度目の骨折時点で引退しておかしくない戦績(4度目で引退)。
1年ぶり出走の有馬記念で奇跡の復活。GⅠでの最長間隔勝利記録。
アニメ2期、同じく主人公のメジロマックイーンは10頭。
オグリキャップ
88年組(85年生まれ) 現役87~90年
9頭
漫画ウマ娘シンデレラグレイ主人公。
笠松競馬から中央移籍、タマモクロスと葦毛対決、平成3強との対決、燃え尽きたと思われたラストランで復活勝利、当時誰でも知っている知名度。
1600~2500MのGⅠ勝利。ただ1世代下の実装がなく、2歳下もメジロライアンのみ対戦で9頭に留まる。
現実がドラマを超えているシナリオ。競馬自体の在り方を変えた名馬。
まとめ
1位 90年代~中盤の活躍馬ナイスネイチャ。GⅠ出走期間約5年、有力馬が揃う有馬記念5年連続出走の影響大きい。
上位傾向は、
・GⅠ出走期間の長さ
・他のウマ娘化が多い時期の競走馬
・中~長距離の王道路線
・91~93年、98~99年(アニメの史実時期)競走馬が伸びやすい。7位も13頭のメジロブライト(97年組)。
・特に91~93年組は短距離馬の2000M以上出走が多い、現在より引退時期が遅いため対戦数押し上げ。
現実での対戦が多いとウマ娘ストーリーが多彩、深み。プレイ側も現実での印象があるので面白味が増す要素。
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見て頂けることは幸いですが、見ても何のメリットもないかなぁ…と思われます。